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湿度の高い日が玄関掃除に向いている理由 掃除のプロが教えるピカピカにするテクニック

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

玄関はブラシでゴシゴシこすって大丈夫? 掃除の手順をプロが解説(写真はイメージ)【写真:写真AC】
玄関はブラシでゴシゴシこすって大丈夫? 掃除の手順をプロが解説(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 湿度が高く、ムシムシとした日が続く梅雨シーズン。この「湿度」を味方につけて、家をきれいにしてみませんか? クリンネスト2級の資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんに今回教えていただくのは、砂ボコリや泥汚れが気になる玄関周りのお掃除テクニック。ピカピカになった玄関を見れば、湿っぽくなってしまった心もスカッと晴れ渡るかもしれません!

 ◇ ◇ ◇

ホコリが舞い上がりにくい梅雨や夏シーズンは玄関掃除にもってこい

 玄関が汚れる原因の多くは、靴に付いた砂や泥、小石、衣服に付着した花粉やホコリ、また髪の毛やペットの毛など、比較的に油分が少ないものになります。油分がないためにホコリが軽く、舞い上がりやすいのが特徴です。そのため、湿度が高く、ホコリが舞い散りにくい梅雨シーズンこそが玄関を大掃除するのに最適な季節と言えるでしょう。

 まずは玄関のたたきからお掃除スタート。全体をほうきで掃き清めます。床材がタイルやコンクリートでできている場合は、デッキブラシなどを使ってもOKです。大理石や御影石といった天然素材で作られている場合は、ブラシでこすってしまうと傷が付いてしまうので、毛先がやわらかいほうきやブラシを使ってホコリを集めましょう。

 目に見える大きさのホコリや砂、小石を掃除したら、掃除機を使って小さなゴミを吸い上げます。冬場など乾燥した季節なら、水で濡らした新聞紙をまいてほうきで掃くとホコリを舞い上がらせずに集めることができますが、この時期であればそこまでする必要はなし。あえて湿度が高い日を狙って掃除を行いましょう。

仕上げに玄関ドアやドアノブも忘れずに

 どうしても落ちない汚れがあった場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸を溶かしたぬるま湯に浸し、固く絞った雑巾でこすり落とします。このとき、メラミンスポンジを使用するのもテクニックのひとつです。床材によっては傷が付いてしまうこともあるので、メラミンスポンジが入っている袋の裏の注意書きをよく読み、安全に使える場所にのみ使うようにしてください。仕上げに、真水で濡らして固く絞った雑巾で拭き上げれば完了です。

 靴箱や玄関周りの棚なども、同様に固く絞った雑巾で拭き上げればOKです(重曹やクエン酸を溶いたぬるま湯でも可)。靴箱の臭いが気になるようであれば、雑巾で拭き上げたあとにサーキュレーターで風を送り、よく乾かしてから靴を戻すようにしましょう。除湿剤を使い、アロマなどを利用して臭いを消すのもおすすめです。

 仕上げに、固く絞った雑巾で玄関のドアを拭き上げます。とくにドアノブは手アカが付きやすく、菌が繁殖しやすい場所なので丁寧に拭き上げましょう。汚れがひどい場合は、重曹を溶いた水を含ませた雑巾で拭いて汚れを落としてから、水を含ませた雑巾で仕上げ拭きをするといいでしょう。

 風水において玄関をきれいにすることは、家庭の全体運を底上げすることにつながるといわれています。梅雨のジメジメを味方につけて、ハッピーを呼び込んでみませんか?

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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