わんちゃんは飼い主さんに忠実。なかには、飼い主さんの危険を察知する能力を持つわんちゃんもいるようです。ひとり暮らしの飼い主さんを救ったある柴犬。自宅で倒れた飼い主さんを目にすると、助けを求めて鳴き続けました。それに気づいた近所の方が119番通報をして、飼い主さんは一命を取り留めたそう。奇跡を起こした“お手柄犬”は、ツイッター上で1.9万件超もの“いいね”を集めています。投稿主のいぶし銀（@shiba48love）さんに詳しいお話を伺いました。

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助けを求めて必死に鳴き続けた豆五郎くん

　8歳の柴犬で男の子の「豆五郎」くん。愛らしいお名前は、いぶし銀さんのお父さんが子どもの頃に呼ばれていたニックネームが由来しています。周りの人からは「マメ」くんという愛称で親しまれているそうです。

　豆五郎くんは、いぶし銀さんのお父さんと“ふたり”で平穏に暮らしています。ところが、そんな“ふたり”の日常にまさかの事態が発生しました。突然、お父さんが失神して倒れてしまったのです。

　しばらくしてお父さんの意識は戻ったものの、全身を強く打っていたことから身動きが取れない状態に。豆五郎くんはお父さんの異変に気づいてすぐに駆け寄り、顔や首を舐め始めたそうです。そして、いぶし銀さんによると、豆五郎くんはその後、信じられない行動を取りました。

「父がマメに『助けを呼んでくれ』と言ったところ、今まで聞いたことのないような、助けを求める悲痛な叫び声を何度もあげたそうです」

　お父さんは日頃から近所付き合いを大切にしていて、豆五郎くんのお散歩を頼むことができる人もいました。また、自分に万が一のことがあったときに備えて、自宅のスペアキーがある場所も教えていたそうです。

「マメの鳴き声に異変を感じた近所の方が、そのスペアキーを使って家の中に入ったところ倒れていた父を発見。すぐに救急車を呼んでくれました」

　一躍“ヒーロー”になった豆五郎くんのツイートが投稿されると、瞬く間に1.9万件超もの“いいね”が集まりました。豆五郎くんとお父さんの心温まるエピソードを引用リツイートしている人も多く、「お利口さん！　命を救ってくれてありがとう！」「お手柄すぎる　ジャーキー一生分あげても足りない功績」「すごい。リアルにあるんだ!!　って感心してしまいます。マメちゃん。偉かったね」などの声が上がっています。

お父さんは順調に回復中　豆五郎くんにはうれしいサプライズが！

　いぶし銀さんによると、お父さんが倒れた原因は脱水症だったそう。大きな後遺症などは見られず、現在は自宅で療養しています。

「全身を強く打ったものの、幸い、骨折することもなく、自宅で安静にしていれば回復するそうです。マメは、私と一緒に父を見守っています。頑張ったマメには、いつも少なめにしている主食にたくさんのトッピングをのせて、おやつもたくさんあげました」

　ちなみに、いぶし銀さんのおうちでは柴犬の男の子で8歳の「銀次」くんが暮らしています。もし、今回と同じようなハプニングがいぶし銀さんの身に起こったら、銀次くんはどんな反応を見せるでしょうか。

「銀次は頼りにならないかも。たまに倒れるふりをしても全く動じず……。どこかに行ってしまいます」

　きっと銀次くんも、万が一のときは、“スーパーヒーロー”に変身してくれることでしょう。豆五郎くんと銀次くんには、これからもずっと家族のことを見守っていてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）