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カラフルな“海の宝石”の泳ぐ姿が「ずっと見てられる」と話題 正体は貝 希少ながら食用にも

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著者:Hint-Pot編集部

カラフルな貝殻が印象的なヒオウギガイ【写真提供:でんか(@K_theHermit)さん】
カラフルな貝殻が印象的なヒオウギガイ【写真提供:でんか(@K_theHermit)さん】

 赤、黄、オレンジ、紫のカラフルな貝がシャーレの中を元気に“遊泳”。物珍しい「ヒオウギガイ」をとらえた映像が話題を集めています。投稿したでんか(@K_theHermit)さんのツイートには、「貝なんですね! びっくり」「めちゃかわいいー」「海の宝石~」「ずっと見てられるやつ(笑)」などといった反響が続々。多くの人に癒やしをもたらしています。

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海洋生物の“スペシャリスト”が解説 炭火焼きがベスト

 投稿主のでんかさんは、海洋生物の“スペシャリスト”。東京海洋大で無脊椎動物の形態学を専攻、現在は「海産無脊椎動物の増養殖研究」に従事しているそうです。素潜り採集が得意とのことで、海の生き物の様子や豆知識をSNSで広く発信。今回、ツイッターに投稿したヒオウギガイの動画には、6.5万件を超える“いいね”が集まっています。

 でんかさんは自身のブログで、二枚貝であるヒオウギガイの生態について詳しく説明しています。カラフルな貝殻は「天然の色」。国内で養殖されているそうで、「愛媛県や九州では養殖されて、特産物になっています。無資格でとって食べると大抵の地域で罰せられるので、注意が必要です」とのこと。

 希少ながら食用としても知られ、稚貝が育って1年半ほどで食べ頃になるそう。食べ方は「炭火焼きが一番です! 貝柱はホタテにも勝るとも劣らないものだといわれていて、私もそう思います」と力説。旨みが強いだしも特徴で、パスタやアヒージョにもおすすめだといいます。ただ、「中腸腺」と呼ばれる部位は「有毒化することがあり、食べられません」。食べられない部位を避けるなど、調理の際には注意が必要ですね。

 また、日本有数のヒオウギガイの生産地という愛媛県愛南町の公式ウェブサイトによると、ヒオウギガイがカラフルな理由については「外敵から身を守るためにサンゴなどの保護色に変化したという説もあります」と紹介されています。

(Hint-Pot編集部)