時を超えたふしぎなめぐり合わせが、米国で話題になっています。結婚前の両家顔合わせで覚えた違和感。なんと、新婦と新郎の母の間には特別なつながりがありました。

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結婚式の準備中、新婦のアルバムのなかに新郎の母が

　不思議なめぐり合わせを体験したのは、ユタ州在住のケルシー・ポールさんです。彼女は2021年8月、食料品店内の銀行窓口で働いていたとき、現在の夫であるタイラー・ウエストさんと出会いました。タイラーさんがケルシーさんの連絡先を聞き、交際に発展。出会ってから1年4か月後には婚約をし、両家の顔合わせが行われました。

　その際、タイラーさんの母・メアリーさんは、ケルシーさんの母・ステイシーさんの顔に見覚えがあると感じたそう。メアリーさんは「どこで彼女を知ったのかしら？」と不思議に思ったといいます。そんなメアリーさんの謎が解けたのは、それからまもなくのことでした。結婚式で流すスライドショー用の写真を集めるために、タイラーさんがケルシーさんの子ども時代のアルバムを見返していたところ、驚きの人物が写っているのを発見したのです。

「僕のママだ！」

　そこには、生まれたばかりのケルシーさんの足型を取っている看護師の姿が。その看護師こそがメアリーさんだったのです。

出産時に励ましてくれた看護師が新郎の母だった

　娘の夫の母親が、出産時にお世話してくれた看護師だったという事実を知ったステイシーさん。そのときの気持ちについて、「興奮で胸が張り裂けそうでしたが、納得できました」と米誌「ピープル」に語っています。ケルシーさんを含めて5人の子どもを持つステイシーさんですが、メアリーさんの存在が印象に残っていたのには理由がありました。

　ステイシーさんはケルシーさんを妊娠したことがわかったとき、3人の子どもを抱えてフルタイムで働くにはどうしたらいいのか、不安でいっぱいだったといいます。そんなとき、看護師のメアリーさんが、自身も3人目の子どもを産んだばかりでも仕事に復帰していることを教えてくれました。

　さらに、ステイシーさんの手を握り「あなたにもできるわ」と不安な心を落ち着かせてくれたそうです。メアリーさんがステイシーさんを励ます声が、そのとき撮影されたビデオに収められていました。さらに、生まれたばかりのケルシーさんを抱いて「こんにちは、赤ちゃん」と声をかけるメアリーさんの姿も映っていたのです。ステイシーさんからこの事実を聞いたメアリーさんは、次のように語っています。

「私は30年近くの間、何千人もの赤ちゃんの出産を手伝ってきましたが、あのときのことははっきりと覚えています。あれは本当に特別でした。そのおかげであなた（ステイシーさん）とケルシーさんがもっと好きになったし、ふたりを家族の一員に迎えられて感激しています」

　子どもたちの結婚に加え、近くに住んでいることもあり頻繁に交流しているというステイシーさんとメアリーさん。タイラーさんによると、ふたりの母は「今では親友のよう」にハイキングなどを楽しんでいるそうです。

（Hint-Pot編集部）