海外ニュース
いじめられっ子に友達づくり資金500万円 インターホン越しの窮状に米国で支援が続々
公開日: / 更新日:
いじめられていて、どうしても友達が欲しい──そんな切実な思いから、隣人宅の扉を叩いた少年が米国で話題になっています。応対した男性は、少年とのやりとりをTikTokに投稿。少年が友達づくりに役立てるための資金提供を呼びかけ、奇跡が起こりました。
◇ ◇ ◇
インターホン越しに「友達を探している」と打ち明けたシェイデンくん
切実な様子の少年が映る映像をTikTokに投稿したのは、米テキサス州アマリロ在住のブレナン・レイさんです。ある日、自宅のベルが鳴ったため、ブレナンさんはインターホン越しに応対しました。すると、カメラの前には映画『ジョーズ』のTシャツを着た1人の少年の姿が。その子の名前はシェイデン・ウォーカーくんです。
カメラに向かって手を振るシェイデンくんに対し、ブレナンさんは「どうしたんだい?」と質問します。すると、シェイデンくんは「この辺で11歳とか12歳ぐらいの子どもを知りませんか? 僕は友達が欲しいんです。どうしても」と切実な表情を浮かべて訴えました。
ブレナンさんは「右隣の家に子どもが2人住んでいるよ」と答えます。ところが、シェイデンくんは「そうなんだ。でも、彼らは友達じゃないんだ。僕をいじめてくるから。ずっといじめてくるんだよ」と悲しそうな表情に。シェイデンくんは気を取り直して、ブレナンさんに対して「あなたにお子さんはいませんか?」と質問します。
ブレナンさんが「2歳の息子がいるよ」と答えると、シェイデンくんは少し迷った様子でしたが、「すごいよ! 僕は本当に2歳児が好きなんだ。僕が知る限り一番キュートな存在だよね」と必死に食い下がりました。そして「友達になりたい」と必死な様子で、妹が2歳だったときを例に挙げながら熱弁を振るいます。その後、ブレナンさんに名前を尋ねられたシェイデンくんは名乗るとともに「良い一日を」とあいさつし、去っていきました。
インターホンの映像をTikTokに投稿したところ大反響に
シェイデンくんのあまりに切実な姿を見て、心動かされたブレナンさんと妻のエンジェルさん。そこで、インターホンのビデオカメラに記録されたドア越しのやりとりをTikTokで公開し、「誰かシェイデンが友達を作るのを手伝えますか?」と呼びかけることにしました。すると、瞬く間に視聴回数が1000万回を突破。そして、シェイデンくんのために資金調達のプラットフォームで援助を求めたところ、当初のゴール7000ドル(約100万円)に対し、3万7000ドル(約500万円)の支援が集まったそうです。
これを報じた地元紙「ニューヨーク・ポスト」によると、集まった支援金はシェイデンくんの家に直接振り込まれ、友達づくりのために活用される予定だそう。ゲームや洋服、アミューズメントパークの入場料などに充当される見込みです。
記事のコメント欄には、感動の声が殺到。「彼が扉を叩いたのが、こんなアメージングなカップルだった。こんなに素敵な人たちでいてくれてありがとう」「あなたたちは本物の天使」「オーマイガー! なんてかわいらしいの」「なんて親切なんだ」「これ以上感動できる話はない」「彼はすごく必死じゃないか」「この子はアメージングだ。何かしてあげようよ」「オンラインでも友達はつくれるんだよ」「『君と友達になりたい子どもがうちに3人いる』と伝えてほしい」など、ブレナンさんの粋な計らいへの称賛や、健気なシェイデンくんを励ますコメントが世界中から集まりました。
(Hint-Pot編集部)