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久しぶりの海外旅行前に知っておきたい 「Visit Japan Web」とは

公開日:  /  更新日:

著者:Ana

コロナ禍前後で生じた変化とは(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
コロナ禍前後で生じた変化とは(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 コロナ禍で海外へ行く機会がめっきり減っていましたが、現在の空港は以前のようなにぎわいをすっかり取り戻しています。そうなると発生するのが、入国審査や税関での混雑。日本に入国する際、こうした手続きを素早く済ませたいのであれば「Visit Japan Web」という新サービスに登録するのがおすすめです。ウェブ上で事前申請ができるため、スムーズに入国することができます。夏休み前の旅行トップシーズンを控えている今、知っておくと便利なこの知識を、世界50か国以上を回った元添乗員で旅アドバイザー&トラベルライターのAnaさんが詳しく解説します。

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そもそも「Visit Japan Web」とは?

「Visit Japan Web」のウェブページ(画像はスクリーンショット)
「Visit Japan Web」のウェブページ(画像はスクリーンショット)

「Visit Japan Web」とは、デジタル庁が提供している入国手続オンラインサービスのこと(アプリではありません)。日本の主要空港である成田・羽田・関西国際・中部国際・福岡・那覇・新千歳の7か所で、オンライン上で「入国審査」「税関申告」ができるものです。

 コロナ禍以降、日本入国の際に「Visit Japan Web」の登録が必要になりました。2021年12月から水際対策のひとつとして導入され、コロナ禍での日本への入国は「Visit Japan Web」の登録がほぼ必須とされていたのです。日本に入国を予定している場合は、入国前に「検疫手続き事前登録」(現在は削除)へ「ワクチンの接種証明」または「陰性証明」などを登録しておく必要がありました。

以前は必要だった検疫手続き(画像はスクリーンショット)
以前は必要だった検疫手続き(画像はスクリーンショット)

 私がフランスに行った3月は、日本がまだ水際対策をとっているタイミングだったので、現地の空港でチェックイン時に「Visit Japan Web」の検疫手続き完了画面の提示を求められました。出国手続き時にも日本到着の降機後にも提示が必要で、もちろんこのときも義務ではありませんでしたが、実質必須のような状況です。

 航空会社によっては、カウンターで登録画面を見せないとチェックインができない(発券してくれない)、搭乗時に見せないと帰国便に乗せてくれないことも。また、最終的には乗れたものの手続きにかなりの時間がかかったというケースもあったようです。

現在、検疫手続きは不要

 コロナ明けで久しぶりに海外旅行の予定を立てていて、「Visit Japan Web」を最近、初めて目にした人も多いかもしれません。2023年版の最新のガイドブックを見ても、情報自体が2022年のものかそれ以前のものなので、多くのものに「Visit Japan Web」や検疫手続きの登録が必要などと書いてあります。

 結論から言うと、日本の水際対策が終わった4月29日から、日本入国の際にこの「Visit Japan Web」への登録は必要なくなりました。ワクチン証明や陰性証明といった日本入国時の制限もありませんが、「Visit Japan Web」自体は機能しており、登録すると便利なこともあります。