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片足と視力を失った子猫 募集から数時間で譲渡が決定し米国で祝福の声 「ラッキーファミリー」
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事故によるけがで前足を1本失い、視力をも失った子猫が、米ノースカロライナ州の保護施設から新たなおうちへ迎えられることが決まりました。重い障害を抱えながらも、とても甘えん坊でフレンドリーなその猫は、募集からたったの数時間で譲渡が決定したそう。7月10日の「全米子猫の日」に起きた奇跡が話題になっています。
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車にひかれて大けが さらに避妊手術で心肺停止に
話題になった子猫の名前は「ヌードル」。現在は推定生後3か月半です。
ヌードルは生後間もなかった5月、きょうだい猫たちとともに車にひかれて大けがを負っていたところを、ノースカロライナ州にあるグリーンビル動物愛護協会に保護されました。この事故でほかのきょうだい猫は死去。ヌードルはかろうじて生き延びたものの、片前足を切断することになってしまいました。
数週間を要しましたが、ヌードルは素晴らしい回復を見せ、体力がだいぶ戻ったところで避妊手術が行われることに。ところが、この手術でまたしてもヌードルに悲劇が襲いかかります。なんと、避妊手術中にヌードルの心臓が突然止まったのです。すぐに蘇生が行われて一命を取り留めましたが、両目の視力を失ってしまいます。
優しい先住猫がいる家庭を募集 2匹の“きょうだい”ができることに
これにより、これまで以上に新たなおうちの存在が必要となったヌードル。そこで団体は、「全米子猫の日」である現地時間7月10日に、公式フェイスブックアカウントでヌードルを紹介することにしました。
団体は「こんなに大変な経験をしてきたにもかかわらず、彼女はとても人懐っこい生後3か月半の子猫です。私たちは、彼女が自信に満ちた猫に成長できるような、快適で安定した家庭を見つけたいと思っています。この子には人生の道しるべになってくれるような、フレンドリーな猫がいる家庭がベストでしょう」と、優しい先住猫がいる家庭を募集。投稿には、3本の足でしっかりと立ち、ぱっちりと目を開けて、きょとんとした表情でカメラを見つめるヌードルの姿が添えられています。
すると、それから数時間後にはヌードルの譲渡が決定。同団体は、投稿のコメント欄で新しい家族の元へと引き取られていくヌードルの写真を公開しています。それによると、里親はすでに2匹の先住猫を飼育しており、事故できょうだいを失ったヌードルに新たな“きょうだい”ができたようです。
コメント欄には、その報告を見た人たちからのコメントが殺到。「ヌードルと彼女の新しい人たちへの幸運を祈ります」「わーい!! ラッキーファミリー!! この貴重な子猫に永遠の家を与えてくれてありがとう!」「素晴らしいニュース」など、祝福の声があふれています。
(Hint-Pot編集部)