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“飼い主の耳”になった猫 絆が評価され英国の保護団体から表彰 「救世主であり親友」 

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

“飼い主の耳”となり奮闘する猫が大賞に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
“飼い主の耳”となり奮闘する猫が大賞に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 目や耳などが不自由な人のために、日常のさまざまなサポートをしてくれる介助動物(サービスアニマル)。介助動物というと犬が一般的ですが、英国では耳が聞こえない飼い主のために奮闘する猫が話題になっています。なんと献身的なサポートが評価され、輝かしい称号が与えられました。

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耳が聞こえない飼い主のために奮闘

 英国最大の保護猫団体「キャッツ・プロテクション」は毎年、人間のために奮闘し感動を与えてくれた猫を称える「ナショナル・キャット・アワード」開催しています。現地時間7月17日に行われた今年の授賞式では、難聴の飼い主と暮らす「ゼビー」という名のハチワレ猫が、最優秀賞である「ナショナル・キャット・オブ・ザ・イヤー」に輝きました。

 ゼビーの飼い主であるジュヌヴィエーヴ・モスさんは66歳でひとり暮らし。耳が不自由で、補強器がなくては何も聞こえません。過去には、物音が聞こえず、夜中に泥棒に入られたこともあったそうです。

 しかし、いまではゼビーが家のなかのさまざまな音を知らせてくれる存在に。さらに、郵便物を取ってベッドまで運んできてくれたり、スリッパを持ってきてくれたりするそうです。

「彼は私の夜警であり、郵便配達人であり、保護者なのです。電話が鳴ったら、私に知らせなければならないことをわかっているようですし、夜に防犯灯が点いたら、私を起こすことを知っていて、私の顔をトントンと叩いて起こしてくれるのです」

ゼビーは“救世主”であり“親友”

 そんな頼もしいゼビーですが、甘えん坊な一面もあるようです。ジュヌヴィエーヴさんが外出しようとすると、ゼビーが玄関のドアの前に陣取り、外出を阻止しようとすることも。そのため裏口からこっそり出ることもあるのだとか。

 一方、帰宅すると、ゼビーはすぐに駆け寄ってきて抱っこをせがむそう。ジュヌヴィエーヴさんにとってゼビーは救世主であり、親友でもあるといいます。

「猫がどれほど直感的で思いやりがあり、人々の生活に良い影響を与えるかを世界に示してくれたゼビーをとても誇りに思います。ゼビーのいない生活は想像できませんし、彼がナショナル・キャット・アワードで表彰されたことに感無量です」とゼビーの受賞を喜んでいるジュヌヴィエーヴさん。以前は眠るのが怖かったそうですが、ゼビーのおかげで今は安心して眠れるようになったことも明かしています。

 これからもずっと、ゼビーはジュヌヴィエーヴさんに寄り添い、たくさんの幸せと癒やしを与えてくれることでしょう。

(Hint-Pot編集部)