どうぶつ
7月最終金曜日は「世界コアラの日」 記念日に知りたい“知っているようで知らない”コアラのこと
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コアラの魅力とは 食べるのはユーカリだけではない?
コアラは夜行性または薄暮性で、昼間は木の上で寝ていることが多いようです。村上さんによると、そのようなときはコアラの体を観察するチャンスだといいます。
「お昼の時間帯は寝ていることが多いコアラですが、そのようなときは体をじっくり観察するチャンス。まず顔を見てみると、鼻や耳が大きいとわかります。これはユーカリの匂いを嗅ぐことや、さまざまな音を聞くのが得意な証拠です。また、手足には鋭い爪が付いています。これのおかげで木登りが上手にできるのです」
体の特徴をまとめると、次の通りです。“知っているようで知らない”ことが、意外に多いかもしれません。
○目
縦長の瞳(瞳孔)をしています。視力はあまり良くないようです。
○鼻
個体差はありますが、黒やピンク色をしています。この鼻でユーカリの種類をかぎ分けるなど、嗅覚はかなり鋭いそうです。また、触るとひんやりした感じがします。
○手の指
人間と違い、親指と人差し指がほかの指から離れています。木の枝や幹にしっかりとつかまれるよう、握力はかなり強めです。
○手の爪
三日月形のかぎ爪でとがっており、ザラザラした木の幹でもしっかりつかまることができます。ときには、けんかした相手をひっかくことも。
○足
ほとんど木の上で暮らしますが、ほかの木へ移る際に地上へ下りることがあります。100メートルを14秒ほどで走ることができるなど、ゆったりしたイメージからは意外な一面も?
村上さんは、コアラの“意外なところ”として「コアラは、たまに砂を食べることがあります。必要なミネラルを補給しているようです」と教えてくれました。もし、コアラを直接見る機会があれば、こうした特徴を観察してみるのもいいでしょう。
※動物の観察は、園が設けたルールを守ったうえで行ってください。
(Hint-Pot編集部)