Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

「チャメ」って何? 今、日本で売れている韓国産フルーツとは

公開日:  /  更新日:

著者:鄭 孝俊

日本の韓国食材や文化が集まる東京・新大久保でもチャメが人気【写真:鄭孝俊】
日本の韓国食材や文化が集まる東京・新大久保でもチャメが人気【写真:鄭孝俊】

 いよいよ夏本番。豊富な種類のフルーツが楽しめる季節になりました。そのなかで、意外なフルーツが日本で急激に人気を集めています。それは、韓国を代表する夏の定番フルーツ「チャメ」。日本国内の大手通販サイト・Qoo10(キューテン)によると、今年のチャメの売り上げは昨年の2倍に急拡大しているというから驚きです。今回はチャメの人気の理由に迫りました。(取材・文=鄭孝俊)

 ◇ ◇ ◇

日本ではマクワウリとして知られるチャメ 韓国の夏の風物詩

 韓国では「夏といえばチャメ!」といわれるほどの人気食品、チャメ。チャメはマクワウリの韓国語読みであり、プリンスメロンの仲間で「イエローメロン」と呼ばれることも。韓国農水産食品流通公社ウェブサイトにはこう書かれています。

「鮮やかな黄色の皮に白い縞々模様がかわいいチャメは、日本ではマクワウリと呼ばれ、韓国ではスイカと並んで人気がある夏の定番フルーツ。サクサクとした食感とほど良い甘さのさっぱりとした味で、韓国では昔から愛されています」

 人気の理由は、食感と甘さだけではありません。実は栄養にも注目が集まり、健康にも良いとされています。

「果皮にはコラーゲンを生成するビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、新陳代謝を高め、内側から肌をきれいにする効果があります。そのほかにβカロテンや、整腸作用がある食物繊維の量が多いため下痢や便秘を予防し、葉酸も豊富なためストレス解消やリラックス効果もあるといわれています」(同)。

 韓国食材といえば、「辛い」のほかに「健康や美容に良さそう」というイメージもあります。チャメはその代表的なフルーツというわけです。チャメの名産地として有名なのが慶尚北道 星州(ソンジュ)郡。山と川に挟まれた大自然の中、栄養豊かな土壌、日照量の多さ、大きな寒暖差によって11~15度と非常に糖度の高いチャメが育ちます。

 星州でのチャメの総生産量は国全体70%を占めるほどで、その一部が日本に輸出されています。Qoo10での販売価格は、10キロ(約40~45個前後)で9900円~1万4000円。高いものでは1個350円ほどと決して気安く買える商品ではありません。それでも、「今年だけで5回買った」などヘビーリピーターを生み出している注目のフルーツです。