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BTSファンの聖地 ソウル中心部からも気軽に行ける韓国式登山とは

公開日:  /  更新日:

著者:鄭 孝俊

ソウル市内から行ける仁王山【写真:鄭孝俊】
ソウル市内から行ける仁王山【写真:鄭孝俊】

 韓国ドラマのなかで休日に主人公が登山を楽しんだり、推しのK-POPアイドルや俳優がプライベートで登山する写真がSNSにアップされたり、日本とは異なり韓国では登山が身近なことを不思議に感じる人もいるのではないでしょうか。そこで、実際にソウル中心部から数時間で登山が楽しめる仁王山に登り、韓国での登山事情について現地取材しました。

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韓国の登山はハイキングのこと はるか昔からの山岳信仰の影響も

 新型コロナウイルスによる出入国規制が撤廃されたことで、この数年、海外に行けなかった多くの日本人が国外へと飛び立っています。そのなかでも人気を集めているのが、お隣の国・韓国です。韓国観光公社によると、今年4月に韓国を訪問した外国人観光客数は前年同月比6.9倍の88万8000人で、うち1位となったのが日本の12万8000人でした。韓国ドラマやK-POPの流行による聖地巡礼、美容・コスメの購入などを目的とする女性も多いのでしょう。6月1日からは燃油サーチャージが値下げされ、さらに行きやすくなりそうです。

 ソウルでの楽しみ方はそれぞれですが、訪韓した外国人観光客の間で密かに人気を集めているのが登山です。登山と聞くと、一部の愛好家が重装備で黙々と緑深い山を登り続けるといったイメージがありますが、ソウルでの登山はハイキングに近いもの。韓国は領土の70%が山という地理的特色があるため、山岳信仰も多く、はるか昔から生活の一部になっています。

 首都ソウルも数多くの山や森に囲まれており、住宅街は坂道が多いため、映画でも話題になった半地下の部屋が多いです。ソウルには常に新しいものを追い続ける文化があり、平日は毎日忙しい(昼間の仕事も夜の会食もある)ため、週末は癒やしを求めて登山やハイキングに行く人で地下鉄がいっぱいになります。

 人気の山のひとつが、眺望抜群の「仁王山(イナンサン)」。朝鮮時代の王宮だった景福宮(キョンポックン)の北西に位置し、標高は338メートル。ソウル中心部から近い場所にありながら、2~3時間で絶景が楽しめる人気コースです。稜線に沿って築かれている漢陽都城(ハニャントソン)は朝鮮時代の歴史遺産で、はるか昔の姿を偲ぶことができます。

 この仁王山はBTSのリーダー・RMのお気に入りスポットで、登山時の様子を自身のインスタグラムでたびたび紹介しており、ARMY(BTSファンの総称)ならば絶対にはずすことができない聖地なのです。ほかにも、ソウルっ子の人気ハイキングコースとしては「北漢山(プッカンサン/標高836メートル)」「道峰山(トボンサン/標高739.5メートル)」「水落山(スラクサン/標高637.7メートル)」「仏岩山(プラムサン/標高508メートル)」があり、仁王山と合わせて“五大名山”と呼ばれています。多くが岩山なので、頂上付近は樹木が少なく、眼下に見渡す絶景が人気です。