「私のことを、ミルクをくれるおじさんと認識完了」。そんなコメントを添えてツイッター上に投稿された動画には、生後間もない2匹のねこの姿が。カメラを向けられると、一生懸命にベッドから這い出てきます。その姿に心を揺さぶられる人が続出し、1万件を超える“いいね”が集まる大反響に。投稿主さんにお話を伺いました。

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過酷な多頭飼育崩壊現場から救出された子ねこたち

　長野県安曇野市にある整体院「キュベレイ」で院長を務める投稿主さん。ねこをこよなく愛し、ボランティアで保護ねこ活動も行っています。

　話題の動画に映っているのは、保護団体から一時預かりを引き受けた2匹の子ねこ。どちらも生後1～2週間ほどの男の子で、体重わずか260グラムの「カギ」くんと、ハチワレの「ハチ」くんです。多頭飼育崩壊の現場から、保護団体がほかの2匹のきょうだいねことともに保護しました。

「無責任な飼い主が気まぐれで世話をするけれど、去勢・避妊などを行わず、増えたねこは放置。そんな状況を見かねて、ボランティアが保護したそうです」

　動画が撮影されたとき、カギくんとハチくんはケージの中にあるベッドでくつろいでいました。その愛らしい姿を収めようと投稿主さんがカメラを向けると、子ねこたちはミーミーと鳴きながら身を乗り出します。どうやら、いつもミルクを飲ませてくれる投稿主さんを見つけて、ごはんの時間だと勘違いしたようです。

　2匹の姿を収めた動画をツイッター上で公開すると、1.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「ああ！　かわいい!!　この声聞いたらほかのすべては投げ捨てたくなります」「めっちゃかわいいにゃんこなのです」など、かわいらしい子ねこに悶絶する声が続々と寄せられています。

突然の“小さな来訪者”にびっくり　6匹のねこたちに変化も

　カギくんとハチくんは、6匹のねこたちと同居中。しかし、2匹はほかのねこたちと離れた待合室のケージの中で過ごしています。

「子ねこの病気や寄生虫の検査がまだ終わっていないので、ほかのねこたちの待合室への立ち入りは禁止しています」

　預かった当初は自力では動けないほど弱っていたそうですが、現在は2匹でじゃれ合うほど元気になりました。また、カギくんとハチくんがやってきてから、ほかのねこたちにもちょっとした変化がみられたそうです。

「私が子ねこの世話に時間を取られているので、ほかのねこたちがより甘えん坊になった気がします」

　カギくんとハチくんのきょうだいは現在、別の場所で一時預かり中とのこと。4匹ともきっとすぐに家族が見つかるでしょう。それぞれの場所で、たくさん愛情を注がれながら元気に成長してほしいですね。

○取材協力：猫整体 キュベレイ（@cybele_nakano）さん

（Hint-Pot編集部）