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漫画

日本食は「おいしいんでしょ?」 グルメなイタリア人にたじたじ 旅エッセイ漫画に反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:小林眞理子(@mariko_asia27)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:小林眞理子(@mariko_asia27)さん】

 日本人は生真面目、フランス人は情熱的など、国によってそれぞれイメージがありますよね。もちろん人によって性格はさまざまですが、イタリア人といえば陽気で明るい人が多いと聞きます。実際のところどうなのでしょうか。タイで偶然、イタリア人とバスに乗り合わせたというエッセイ漫画がX(ツイッター)上で2.3万件以上の“いいね”を集め、大きな話題になっています。漫画について、作者の小林眞理子(@mariko_asia27)さんに詳しいお話を伺いました。

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乗り合いバスにイタリア人と同乗 ノリと服装にびっくり

 これまで数え切れないほどタイを訪れているという、漫画家でイラストレーターの小林さん。タイで出会った人々や体験などを綴ったエッセイ漫画は、SNSで発表されると毎回大反響を呼んでいます。昨年10月に出版された単行本「タイのひとびと」(ワニブックス刊)は、読むだけで「タイに行きたくなる」と好評です。

 小林さんは2日、「久々の更新になってしまった」とメッセージを添えて、1本の漫画をXに投稿しました。それは、今年2月、タイの離島へ向かっていたときの体験談です。離島へ向かうフェリーの乗り場へ行くため、乗り合いバスに乗車していた小林さんは、ひとりのイタリア人女性から話しかけられました。アンナさんと名乗るその女性に、小林さんは「タイにはよく来るんですか?」と質問します。

 すると、女性は突然ヒートアップ! 若い頃から何十年もタイに通っていますが、どうにも恋しくなってしまうものについて、熱く語り始めました。その恋しいものとはカプチーノ。この話をきっかけに、アンナさんは「初対面とは思えぬ迫力で、グイグイの止まらない美食トーク」を展開します。アンナさんは日本食にも興味津々で「日本食ってどうなのかしら」「おいしいんでしょ? どうなの? ねぇ?」と、小林さんに詰め寄りました。

 独特なノリから、リゾート地だというのに革のブーツを履いた服装まで、イタリア人っぽさ全開のアンナさんにたじたじの小林さん。さらに途中でバスが停車し、なんと2人目のイタリア人が乗り込んできました。イタリアのシチリアからやってきたというアントニオさんは、「チャオ」とあいさつすると小林さんの前の席に座ります。

 アントニオさんは、アンナさんと同じく革製品を身にまとっていました。さらに、アンナさんからの雑なフリにも対応。イタリア人ふたりのパワーに、小林さんは呆気に取られます。そして、最後の乗客が乗ってくると、まさかのオチで締めくくられました。

 2編にわたって投稿された漫画は大きな注目を集め、合計で2.3万件以上の“いいね”が。リプライ(返信)には「濃すぎるwww」「乗り合いの観光ツアーバスの交流ってめちゃくちゃ楽しいですよね 思いがけない人生のディープな話も聞けて一期一会を感じます」「オチまで最高でした」など、絶賛の声が寄せられています。

ビーチなどで再会するとあいさつや会話を交わす仲に

 小林さんに、後日談など詳しいお話を伺いました。

Q. タイでは日本にいるときと比べて、その場で出会った人と交流をすることはよくありますか?
「タイでは目が合った人と笑顔を交わすことが習慣なので、日本より会話を始めることが多いと思います」

Q. 離島に到着したあと、“三国同盟”は解散したのでしょうか?
「それぞれ別のホテルだったので解散になりましたが、ビーチやレストラン、道などで再会してあいさつしたり、どこでどんなおいしいものを食べたかなど会話をしたりしました」

Q. 新型コロナウイルスによる渡航制限が緩和されましたが、タイとの行き来などで最近、何か変化はありましたか?
「先月入国したときは、日本の若者が楽しそうに観光へ来ている姿を久しぶりに何組も見ました。みんな良い思い出を作ってくれ……! と心の中でエールを送りました」

(Hint-Pot編集部)