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メーガン妃 インタビューでの率直な発言を「女王が問題視」 英国内で反応さまざま
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「不平不満を漏らさない」ことを貫く女王 当面夫妻を公務から外して沈静化も
10月20日に放映されたドキュメンタリー番組「ハリーとメーガン:アフリカの旅」(Harry and Meghan:An African Journey)中、メーガン妃とヘンリー王子がインタビューに応じ、英国内では様々な波紋を呼んでいる。英タブロイド・メディアの攻撃に悩み「私には『大丈夫か?』と尋ねてくれる人があまりいない」と話して、ロイヤル・ファミリーの中での孤立を明かしたメーガン妃。率直な言葉は共感を呼ぶ一方で、私生活の不平不満は一切明かさない姿勢を貫くエリザベス女王の思いに反するのではないかという見方もある。これまでもメーガン妃は服装や靴で女王から避けるように忠告を受けつつも着用していると報じられたこともある。
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インタビューでは、ヘンリー王子も四六時中カメラに囲まれた生活で、シャッター音を聞くと「心が乱れる」と明かし、精神面の苦痛を訴えるひと幕もあった。もちろんこうしたサセックス夫妻の現状に同情も集まっているが、家長であり、王室を取り仕切るエリザベス女王は今回のふたりの発言についてどう思っているのか。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。
「ダイアナ元妃スタイルの率直なインタビューを女王が問題視」という単刀直入な見出しで「エクスプレス」紙はエリザベス女王の思惑を推測する記事を掲載した。
まずなぜ女王が今回のメーガン妃とヘンリー王子の発言を問題視するのか、その第一の理由として、93歳の女王自身がこれまで決して私生活の問題を公には明かさず、特に不平不満は“一切漏らさない姿勢”を貫いてきたことがあるからだという。
また1995年にダイアナ元妃がBBCのドキュメンタリー番組「Panorama」のインタビューに応じ、チャールズ皇太子との問題を暴露した際のエリザベス女王の対応も、今回のサセックス夫妻の発言を問題視する第二の理由となっている。
夫とカミラ夫人との不倫や王室内での孤立を世間に直接訴えて大問題となったダイアナ元妃の発言に対し、女王は激怒。容赦のない対応をした前例を作った。
この時、女王は別居中だったチャールズ皇太子とダイアナ元妃にそれぞれに直筆の手紙を送り、離婚を促した。つまり、ダイアナ元妃を王室から追放する処置を下したのだ。
ところがそうは言っても、今回のふたりの発言は当時のダイアナ元妃のインタビューまでの衝撃には至っておらず、王室追放までに発展することはないだろう。しかし、当分はサセックス夫妻を公務から外して、状況を沈静化させるよう働きかける可能性は十分にある。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)