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熱中症になった話 まさかの対処法で危機一髪 実体験漫画に大反響 「汗かきにくい人はホント危ない」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:ぬら次郎(@nurajirou)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:ぬら次郎(@nurajirou)さん】

 猛烈な暑さが続き、体調管理には十分な注意が必要です。自分では不調に気づかないまま、急激に具合が悪くなるケースが……。そうした自身の熱中症体験を描いたエッセイ漫画が4万件を超える“いいね”を集め、大きな話題になっています。作者のぬら次郎(@nurajirou)さんに詳しいお話を伺いました。

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「俺…最初から全然汗かいてないわ」

 X(ツイッター)のフォロワーが8万人以上と、大人気クリエイターのぬら次郎さん。愛猫の「暦」「薫」「蛍」との日常を綴ったエッセイ漫画「猫パン日記 幸せを運ぶねこと厄よびパンダ」(KADOKAWA刊)はシュールなタッチが人気を集め、3巻まで発売される人気シリーズになっています。また、ウェブコミック配信サイト「コミックニュータイプ」で、好評連載していた「小さな紳士と山の化け物」にも注目です。

 今回ご紹介するのは、Xで発表された「熱中症になった話」と題したエッセイ漫画。自身に起こった事実をそのまま描いたところ、大きな反響を呼んでいます。

 話は、兄弟で花火を見に行くところから始まります。熱い場所を10分ほど歩いたところ、作者の顔が真っ赤になっていることを指摘されました。スマホで自身の顔を確認すると、やはり顔は真っ赤です。

 兄弟の勧めで、日陰で休むことに。作者は「熱中症になるにしてもいくら何でも早くないか?」と自問自答します。周囲から「風が吹いてるからねぇ」という言葉が聞こえてくると、作者は「風!? そうか……何で熱いのか分かった…」と気づきました。「俺……最初から全然汗かいてないわ」と。

 すぐさま“応急処置”として、手元にあった麦茶を手に注ぎ、体中に塗りました。周りから「レンジャー?」「生活の知恵的な……?」といった声が聞こえてきますが、作者は「こういうのは経験的にためらったら死ぬ……」とつぶやきます。

 汗が蒸発するときに熱を奪って体温を下げる気化熱の現象を利用したぬら次郎さん。汗の代わりに麦茶を体に塗ったことで、結果的に体温が下がり、熱中症は軽度で済みました。

 この時の漫画がX上で公開されると、4.4万件もの“いいね”がつきました。リプライ(返信)には「これはいい判断」「気づかないでなってる人多いだろうな……」「汗かきにくい人はホント危ないんだよね」「汗は蒸発する事で体温を下げる効果があるので、水分を身体に塗って蒸発させるのは良い手な気がする」「熱中症対策というと 水分とミネラルの補給に焦点が当たりがちですけど 身体の熱を下げるってのが一番重要ですからね」などの声が寄せられています。

「お茶が乾いたらまた薄く塗ってを繰り返し体温を下げました」

Q. 今回の漫画を描いた理由は?
「この漫画は自分自身の日記漫画です。起こったことを事実のまま描いただけなので、反響が大きく自分でもびっくりしています」

Q. 熱中症になったのはいつですか? また、初めでしたか?
「熱中症になったのは、この漫画を描いた3日ほど前のことです。熱中症は何度か経験があります。子どもの頃は外で遊ぶのが大好きで、すぐ飛び出していくような子どもだったので……」

Q. 熱中症になった原因は何だと思いますか?
「その日は、日の照り返しが強かったように思います……。あと私自身は眠ったと思い込んでましたが、眠りが浅かったようです」

Q. 今回の対処はなぜ効果があったと思いますか?
「麦茶を体に塗って初めて、熱を放出できたのと、風が吹いていたことが大きいと思います。漫画では詳しく書かれてないですが、お茶が乾いたらまた薄く塗ってを繰り返し、体温を下げました。麦茶を塗っていなければ、重症化していたかもしれせんね」

(Hint-Pot編集部)