建物や乗り物の出入り口では、出る側を「優先」するのがマナーのひとつです。中にいる人が先に出ると、スペースが空いてスムーズに動くことができ理に適っているため、実践している人も多いのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、そんなマナーに沿った行動をしたところモヤモヤしてしまったという実体験漫画です。「いるいる」と共感の声が多く、3000件近い“いいね”を集めた漫画について、作者の青木ぼんろ（@aobonro）さんに詳しいお話を伺いました。

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スマートフォンに夢中の男性　　青木さんが自動ドアを開けると驚きの行動に

　会社員として働く傍ら、日常のなにげないシーンをユニークな視点で漫画に描き、ツイッターに投稿している青木さん。過去には花粉症がテーマの漫画や、危険な傘の持ち方をコミカルなタッチで注意喚起する作品などが話題になりました。

　今回反響を呼んだ作品は、街中での“あるある”なモヤモヤに関するエピソードです。漫画は青木さんの実体験をもとに描かれています。

　ある日、昼食を買いに弁当店へやってきた青木さん。店内に入ろうとすると、店から出ようとしている1人の男性客がガラスの自動ドア越しに立っていました。「おっと……」と男性の存在に気づいた青木さんは、先に出てもらおうとドアの端に寄り、道を譲ります。

　しかし、男性はスマートフォンに見入ったままドアの前から動こうとせず、外に出る気配がありません。ドアはタッチスイッチ式で、触れなければ開かないため、青木さんは「それならお先に……」と「軽く触れてください」と書かれたスイッチに触れてドアを開けました。

　すると、男性はその瞬間、ズイッと青木さんを無視して先に店内から出ていきます。男性の予想外の行動で呆気に取られてしまった青木さん。ドアを開けた自分の存在を完全に無視し、お礼のひとつもなく堂々と去っていく男性を見つめながら、男性に対する言い得て妙なひと言を心の中でつぶやくのでした。

　ツイッターに投稿された漫画は、2800件以上の“いいね”を集めて話題に。リプライ（返信）には「これは皇帝ですね……」「開けるまで待っていたとしたら、相当な食わせ者だな」「開けさせる人、いますよね……」「いるいる！　こういう人私だったらめっちゃ腹立つ！」「モヤりますね」「わかるーーーこういう人多い」「潔癖症で触れたくなかったのかな？」「たまに遭遇する」など、多くの共感の声が寄せられました。