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フランス人が「不思議に思っていた」午後5時の音楽 効果や機能に驚き 「はかなさを感じる」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本各地にある防災無線(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本各地にある防災無線(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 遊ぶのに夢中になりすぎて帰る時間を確認し忘れた頃、どこからともなく聞こえてくる童謡のメロディ。この曲が聞こえてくると、「そろそろ家に帰る時間だ」と思い起こされる人もいるでしょう。しかし、聞き慣れない外国人にとっては不思議に感じるようです。日本在住7年目のフランス人YouTuber、オレリアン・プダさんは「夕方5時に決まって町内に音楽が流れることを不思議に思っていた」と、自身のX(ツイッター)アカウントで明かしています。

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夕方になると聞こえてくるメロディ 地域によって違いも

 町中でふと耳にする防災無線。正式には「防災行政無線」といい、総務省によると、「地域防災計画」に基づいてそれぞれの地域における防災、応急救助、災害復旧に関する業務に使用することを主な目的としています。また、平時は一般行政事務にも使用でき、夕方に流れるメロディなどの時報には放送設備の点検を兼ねた試験放送の役割もあるそうです。

 住んでいる地域や自治体によって、流れるのがメロディかチャイムか、メロディの種類や時間も異なります。季節によっても変動があり、16時30分や17時、18時頃にメロディが流れる地域が多いようです。

 オレリアンさんの住む地域では17時に音楽が流れるようで、「子どもたちに帰るように促す効果や、防災無線の動作確認の意図があると知り驚いた」と投稿しています。しかも、「日が短くなる冬は放送の時間も早まる」ことも知ったようで、フランス人でありながら「はかなさを感じるメロディ」と、日本人と同じように感じているようです。「子どもたちはこの音を聞いて、夕食を楽しみに家に帰るんだろうなぁ」と、しみじみとした感想を綴りました。

 リプライ(返信)には、「懐かしいですね」「ノスタルジックを感じますね」「大人になって聞き直すと、子どもの頃を思い出す、郷愁のメロディになるんですよ」「あの曲聞くと、実家に帰りたくなります。そして、お腹が空きます」「子どもの頃は公園で時間を忘れて遊んでいること多かったので、午後5時の音楽でみんな、バイバイして家路についてましたね。懐かしい思い出です」など、懐かしむ声が。

 さらに、「東京都北区では『夕焼けチャイム』と呼ばれています。曲は『夕焼け小焼け』です」「千葉県館山市の午後5時のチャイムはX JAPANの『Forever Love』」「両親の出身地はベートーヴェンの第九、歓喜の歌でした。格調高すぎ」「私の地元は『恋はみずいろ』が流れてました」といった、個性あふれる地元のメロディを紹介するコメントも寄せられています。

(Hint-Pot編集部)