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犬の散歩、朝でも危険? 「犬たちはハダシです」 アスファルトは50度以上にも…注意喚起が反響
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暑さ厳しいこの季節、愛犬家の方はわんちゃんの体調にも気をつけてあげたいもの。真夏の犬の散歩について、注意喚起を行った投稿がX(ツイッター)上で話題を集めています。ワイヤーフォックステリアの飼い主で、ドッグトレーナーの資格を持つタンタンパパ(@tintinpapa1)さんに、投稿に込めた思いを伺いました。
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真夏の散歩 犬の熱中症への注意喚起が話題
「こんなに暑くなっても午前中なら大丈夫だろうとばかりに30度を越している8時以降に犬の散歩をしている人たちを見かけます 時間は関係ありません! 気温とアスファルト道路の熱さを触って確かめてください……飼い主は靴を履いていて、地面から遠いからいいですが、犬たちはハダシです」
「肉球が火傷(やけど)するだけではありません。人間の頭の高さと犬の頭の高さでは、犬の方が10度近く高いのです。しかも体温を下げるために発汗できない犬は、同じ条件でも早く熱中症になってしまいます。そして熱中症というものは単なるのぼせのようなものではなく、脳を含め内臓が熱で変質してしまうということですから容易く死に至りますし、生き延びても長期にわたり後遺症で苦しみます」
真夏の散歩についての切実な注意喚起の投稿は、2万件以上のリポスト(リツイート)、5万件近い“いいね”を集めるなど話題に。「動物病院やペットショップ等関連する場所でも啓蒙できると良いです。当然日中は絶対に行きませんが、朝や夜の散歩中には必ず何度か手の甲でアスファルトの熱さを確認して、歩くか抱っこか判断しています。手の甲は手の平よりも皮膚が薄いので熱さもより感じやすいかなと思ってそうしています」「犬の足の裏は人間とは違い、少しの高温に耐えられるようになってはいますが、真夏の日中のアスファルトは流石にこたえると思います。やむを得ない場合は足を少し濡らしてあげたり、水分補給をさせてあげたりが大事だと思います。あと真夏に犬用の服を着せないであげて……」など、愛犬家の方からの共感の声が相次いでいます。
非倫理的な体罰ベースの日本のドッグトレーニングが間違っていることを伝え、心理学と動物行動学を応用した最新のドッグトレーニングを多くの飼い主さんに推奨することを目指し、ドッグトレーナーの資格を取得したというタンタンパパさん。しかし、知れば知るほど犬関連業界の現状に嫌気が差し、現在は開業することなくSNSでの情報発信に努めているといいます。
「毎年のようにたくさんの人が発信してくださっているので、真夏の炎天下に犬を散歩させてはいけないことは多くの飼い主さんが知っているはずなのですが、ここ2~3年は夏になるともう朝の6時くらいから日差しが暑くなり、8時を過ぎると気温は30度以上、アスファルトの地面は50度以上になる日も少なくありません。まだ朝だからと高をくくって日向を歩いていると、あっという間に犬はパンティング(ハアハアと呼吸を荒らげること)を始め、体調に異変をきたします。日が暮れても地面の温度が下がらず、シニアの犬や子犬には無理があります。行くならできるだけ遅い時間にしないといけません」とタンタンパパさん。
とくに今年は雨が少なく、朝早くから異常に暑くなる日が続いています。そういった気象の変化に目をつぶって、自分の生活のリズムに犬を合わせるような飼い主が多くいることから、今回は注意喚起の思いを込めて投稿を行ったそうです。
「多くの方は理解していませんが、地面から近い犬は人間の頭の位置より10度くらい暑いこと、人間と違ってほとんどの犬は体温調節のために汗をかくことができないこと、汗の代わりに舌から水分を蒸発させて体温を下げていますが発汗に比べて体温を下げる効率が悪いこと、さらに毛皮があるため体温がこもりやすく、風が吹いてきてもあまり気化熱で体温が下がりにくいこと……これらのことから、犬は人間よりたやすく熱中症になってしまいます。そして、熱中症とは単なる『のぼせ』のようなものではなく、脳や内臓のたんぱく質が煮えて変質してしまう、危険な状態であることを知ってほしいと思います」
放っておけば死に至る場合もあり、また治療が遅れればさまざまな内臓の機能障害で、長期にわたる後遺症に苦しむケースも少なくないという犬の熱中症。アスファルトによる肉球のやけども含め、暑い夏こそわんちゃん最優先に生活スタイルを合わせる必要がありそうです。
(Hint-Pot編集部)