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人気シェフに聞く パスタの種類と合うソース お弁当で固まらないコツやアレンジも
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教えてくれた人:新島 弘明
乾パスタと生パスタの違い ゆでるときに塩をたくさん入れる? 入れない?
――最近は乾燥のパスタ(乾パスタ)以外に生パスタも家庭で手に入りやすくなりました。
「生パスタは乾パスタと比べて茹で時間が圧倒的に短く済むので、お子さんがいる家庭では生パスタの方が時短で簡単に調理できるのでおすすめです。生パスタを茹でるときは、塩分を吸い過ぎてしょっぱくなってしまうので、塩は入れずに茹でてください。茹で上がってからたっぷりのソースと絡めて食べると美味しいです」
――茹でるときに塩をたくさん入れたほうが良いというのは生ではなく乾パスタですか?
「はい、乾パスタを茹でるときは、塩は遠慮せずにたっぷり入れたほうがいいです。茹でるときに塩を入れるのは、パスタに味をつけるためです。水の量に対して塩は1%といわれていますが、1リットルの水に対して大さじ山盛り1杯は入れてください。とくに、オイル系のパスタを作るときはパスタにしっかり塩味をつけるためにも茹でるときにたくさん塩を入れることをおすすめします」
――「乾パスタ」を水につけて「生パスタ」のようにする手法は有効ですか?
「乾パスタを一晩水に漬けたものを調理したことがありましたが、茹で時間も短く済むし、美味しくできました。でも、長時間水に漬ける必要があるので、そういう点では少々手間になるかもしれません」
――「生パスタ」と「乾パスタ」、それぞれ冷凍保存は可能でしょうか。
「両方とも冷凍保存は可能です。生パスタは茹でる前にそのまま冷凍保存ができるのでとても便利だと思います。乾パスタは茹でて冷ましてから冷凍保存してください。冷凍したものを調理するときは、生パスタも乾パスタも茹でてから調理します」
パスタのアレンジでもっとおいしく お弁当作りのコツやおやつにも
――ひと味加えるとおいしくなるおすすめの調味料や、ひと手間かけるとおいしいパスタソースはありますか?
「いつも家庭で作るオイル系パスタにイタリアの魚しょう、コラトゥーラを加えることでお店の味にぐっと近づくと思います。最近はスーパーでも手に入るようになりました。また、市販のミートソースに細かく刻んだお肉と赤ワインを少し加えると、本格的なボロネーゼソースのようになります」
――お弁当にパスタを持っていくときの注意点は?
「お弁当にはスパゲティのようなロングパスタよりも、マカロニやペンネのようなショートパスタの方が向いていると思います。お子さんもショートパスタの方が食べやすいのではないでしょうか。また、パスタの具にベーコンなどの動物性の油を含んだものを使う場合は、パスタとは別で炒めて、最後にパスタの上に添えると、油が固まってパスタがくっついてしまうのを防げると思います」
――パスタを使って別の料理に、またパスタ以外のものをパスタとしてアレンジするのにおすすめなものはありますか?
「スパゲッティーニを冷やし中華にアレンジしても美味しいですよ。たまご麺が苦手という方は、スパゲッティーニで試してみるのもいいと思います。たくさん茹ですぎて余ったスパゲッティーニを揚げてシナモンシュガーをかけておやつにしたり、刻んだショートパスタをスープにいれるのも美味しいです。グルテンフリーなどを気にされている方には、フォーをパスタの代わりにするのもありだと思います」
(Hint-Pot編集部)