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農家の嫁がやっているカボチャのシンプルな食べ方とは? 見分け方と保存のコツ

公開日:  /  更新日:

著者:こばやし なつみ

約500gのミニカボチャ。実が厚く詰まったカボチャは種ワタの部分も隙間なく詰まっている【写真:こばやしなつみ】
約500gのミニカボチャ。実が厚く詰まったカボチャは種ワタの部分も隙間なく詰まっている【写真:こばやしなつみ】

丸ごとカボチャはヘタ、カットのものは色をチェック

 ハロウィンを控えるこの時期に食べたい野菜といえば、カボチャです。“バリキャリ”女子だった東京の会社員から“脱サラ”し、4年前に茨城の兼業農家に嫁いだ農家の嫁なっちゃんこと、こばやしなつみさん。現在、年間40品種の野菜を育てる小さな農業に励むなっちゃんが、今がおいしいカボチャについて綴ります。「まるで宝探しのよう」と収穫を迎えたカボチャへの熱い想いを綴った前編に続き、後編は目利き、保存のポイント、そしておいしいレシピをお届けします。

 ◇ ◇ ◇

 カボチャは貯蔵性が高いので、他の生鮮野菜に比べると急いで消費・調理する必要がない点がありがたい野菜です。丸のまま、カットしたもの、買った状態に応じて保存してください。生のまま冷凍も可能ですが、食感が崩れるので、蒸すもしくは茹でたものをマッシュして冷凍保存するのをオススメします。スープやサラダ、ケーキ作りなどの際に、さっと使えて非常に便利です。
 
〇丸ごとの場合

【目利きポイント】
1、ヘタがワインのコルクのように枯れ切っていて、ヘタの周りがへこんでいるものは中が乾燥していて熟しています
2、手に持った際にずっしりと重みがあり、皮が硬いもの。軽いと中身がスカスカ、皮が柔らかいと、腐敗が始まっている可能性があります
3、皮の表面に、虫食いや腐った様子などないかを確認しましょう。なお、表面にブツブツ、ボコボコとしたイボのようなものがあることもありますが、中身や食味には影響しません

【保存方法と期間】
 風通しの良い冷暗所で保存しましょう。これからのかぼちゃは、購入後1~2か月以内に調理すると美味しく食べられると思います。
 
〇カットの場合

【目利きポイント】
1、果肉の色が濃いこと
2、実が厚く、よく詰まっていること

【保存方法と期間】
 種とワタ付きであれば、購入後、すぐにスプーンでくり抜いてラップをして冷蔵庫で保存しましょう。種とワタがついたままで保存すると、そこから腐りやすいためです。冷蔵庫で保存し、1週間以内に調理しましょう。

表面のブツブツやボコボコが気になる場合には、調理時に、包丁でそぐ【写真:こばやしなつみ】
表面のブツブツやボコボコが気になる場合には、調理時に、包丁でそぐ【写真:こばやしなつみ】

〇下処理
「カボチャは皮が硬くて切るのが大変」と、野菜販売の店頭で度々声をかけていただきます。調理前に一度、電子レンジで数分温めると良いでしょう。皮が柔らかくなり、包丁でのカットが非常に楽になります。ミニサイズのカボチャ(500g前後)であれば、600wの電子レンジで、2~3分が目安です。
※時間はサイズに合わせて調整してください。