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夏に取り入れたい5つの薬味 効果に期待できるメリットを栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

そうめんなどに欠かせない薬味(写真はイメージ)【写真:写真AC】
そうめんなどに欠かせない薬味(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 料理のアクセントや彩りに欠かせない薬味。夏の食卓なら、そうめんや冷ややっこにネギやショウガ、ミョウガなどを添えて食べる機会が多いですよね。そもそも、薬味にはどのような役割があるのでしょうか? 夏の食事に取り入れたい理由や代表的な薬味の栄養メリットを、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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なぜ薬味を使う? 役割とは

 薬味とは、料理に添える香味野菜や柑橘類、香辛料などを言い、「加薬(かやく)」と呼ぶことも。中国の予防医学である「中医学」から発展した「薬膳」の考えが元になっています。

 薬味には2つの役割があります。ひとつは、食の「味」を引き立てること。もうひとつは、食から健康を維持する「薬」のような役割です。味わいや香りを変えて食欲をそそり、料理をおいしくするだけでなく「体を温める」「消化を助ける」「臭みを消す」「殺菌する」などの効能も期待されています。

 とくに夏は暑さで食欲が落ちるので、麺類や冷ややっこ、刺身など、のど越しがよく冷たいものを食べる機会が多くなりがちです。ネギやショウガなど、食欲を増進させたり、体を温めたり、菌の増殖を抑え食中毒を予防する効果が期待できる薬味を、日々の食卓に取り入れると良いでしょう。