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犯罪から身を守る住まいの選び方 住宅のプロがもっとも重視するポイントとは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

部屋選びで重要なのは、セキュリティ設備だけではない?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
部屋選びで重要なのは、セキュリティ設備だけではない?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ストーカーや強制わいせつなど、女性が被害者になるケースが多い事件は後を絶ちません。常に「もしかしたら」を考えて行動するよう、警察庁が警戒を呼びかけています。オートロックに防犯カメラ、モニター付きのインターホンなど、近年ではセキュリティの高さを謳うマンションが増えていますが、より安全な物件を選ぶテクニックはあるのでしょうか。東京・中目黒「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんにお話を伺いました。

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住宅のセキュリティより「街選び」が肝心

 20年以上にわたる経験から、セキュリティ設備は犯罪者にまったく関係がないと感じています。その理由のひとつが、2008年4月に東京都江東区で起こった事件。マンションの最上階に住んでいた女性が姿を消し、事件から1か月後、同じ階に住む男性が加害者として逮捕され無期懲役となった事件です。

 被害女性が住んでいたのは、監視カメラやオートロックが完備され、防犯設備がしっかり整えられた、一般的には「安心できる」はずのマンションでした。

 事件現場となったマンションのように、たとえセキュリティがしっかりしていても犯罪は起こります。ですので、セキュリティは基本的に過信しすぎないようにしたほうがいいと思います。

 もちろん、セキュリティ対策がされている物件のほうが、まったくされていない物件より狙われにくいでしょう。不安な方は、複製できないタイプのカードキーやディンプルキー、防犯カメラ、モニター付きインターホン、防犯ガラスなどを完備しているところを探すといいと思います。

 また、下着泥棒対策や、女性が暮らしていることを周囲にバレないようにするため、室内用物干しや浴室乾燥機が備えられた部屋を探すのもいいでしょう。

 ただし、最も重視すべきは、住む予定の場所です。警察署や交番、消防署が最寄りにある、家までの道に街灯があるなど、夜でも安心して歩ける街かどうかは、内見の際にしっかりと確認しましょう。また、物件を選ぶ前に、犯罪率が高くないかを確認するとより安心です。

 もちろん、それでも何が起こるかはわかりません。防犯ブザーや防犯グッズを持ち歩く、戸締まりをきっちりとする、夜はカーテンをピチッと閉める、宅配ボックスや置き配を利用する、人通りの多い時間帯に通勤・通学するなど、常日頃からの防犯意識を持つことが大切です。

(和栗 恵)

姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。