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殺処分が決まった7匹を救った女性 「もうねことは暮らさない」と決めていた心が解けていった理由とは

著者:猫ねこ部

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処分寸前だったという「セブン」くん。大きなおめめがチャームポイント【写真:猫ねこ部】
処分寸前だったという「セブン」くん。大きなおめめがチャームポイント【写真:猫ねこ部】

 ねことの暮らしのアイデアが詰まった「猫ねこ部」がお届けするシリーズ“なないろ猫物語”。大切な家族の一員である、飼いねことの生活のなかで感じたハッピーなエピソードをご紹介します。「もうねことは暮らさない」と考えていた女性が、偶然出会った殺処分の決まった7匹のねこ達。女性は、7匹の譲渡先をすべて面倒みようと努力しますが、そのうちの1匹に以外な変化が現れました。

 ◇ ◇ ◇

処分寸前のねこを引き取って

 今にも吸い込まれそうなまんまるの瞳。彼の名前は「セブン」くん。

「人(猫)が良く、遠慮しちゃうタイプ」

 山本さんは、セブンくんの性格をそう表現しました。

 慎み深いセブンくんですが、実は怖がりで甘えん坊。気が付くとひっそりと寄り添っていることがあります。でも、山本さんが経営するお店のカウンター限定でなら、知らない人にナデナデされてもいいのだとか。その反面、他のねこが大好きなおもちゃでは、あえて遊ばないなど頑固な一面もあるそうです。

 山本さんがそんなセブンくんと出会ったのは、仕事で7匹のねこを預かったことがきっかけでした。

「その飼い主の方から、『この子たちは近々殺処分になる』と聞かされたんです」

 殺処分と聞いてそのまま見過ごすわけにはいきません。

「それなら里親探しをこちらでするので……」

 山本さんは、元飼い主さんに所有権の放棄をお願いし、責任をもって7匹のねこ達の引き取り先探しをすることにしました。
そして、その7匹のねこのうちの1匹がセブンくんだったのです。

“ひとり”になった途端 「ゴロゴロ」甘えん坊に

 こうして始まった7匹の里親探し。しかし、一筋縄ではいきません。

「セブンはビビって隅に隠れてしまうし、愛想をふりまくこともなく……」

 他のねこ達は次々と譲渡先が決まっていくなか、セブンくんは3回もお見合いをするもすべて失敗。そして、他のねこ達はみんな引き取り先が決まり、セブンくんが“ひとり”になってからは、山本さんの部屋で一緒に生活するようになりました。親兄弟のねこ達がいた頃、セブンくんは山本さんの膝に乗せられると嫌そうな顔をしていたそうですが、なぜか“ひとり”になった途端、態度は180度変わったそうです。

「抱っこをしたら大きなゴロゴロ音。その日からストーカーねこに大変身しました」

セブンくんの愛らしい変化に山本さんはいつのまにか愛着がわき、セブンくんを手放せなくなってしまっていたといいます。

ねこと暮らすことの素晴らしさ そして勇気をもらった

 実のところ、7匹のねこはすべて譲渡し、もうねことは暮らさないつもりだったという山本さん。それというのも以前、愛猫を3匹看取った経験がありました。
でも、セブンくんはそんな山本さんの心のなかに少しずつ入ってきました。

「セブンは私にねこと暮らすことの素晴らしさを再認識させてくれました。そして、ねこと暮らす勇気をくれたんです。(7匹のねことの出会いは)私にとってのラッキーセブンだから“セブン”。」

 同じ時間を共有する喜び。もう二度と味わうことはないと思っていた幸せ。
山本さんの優しさが7匹の猫を、セブンを幸せに導きました。今では山本さんとセブンくんは、お互いを必要とする大切な存在。これからもふたりにハッピーな時間が溢れていきますように。