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どうぶつ

猫エイズ検査が「陽性」反応 保護ねこを引き取ることを決めた女性の覚悟とその後

公開日:  /  更新日:

著者:猫ねこ部

看板猫「キャスパー」を抱く、オーナーの「愛」さん。キャスパーがいちばん落ち着く場所【写真提供:愛さん】
看板猫「キャスパー」を抱く、オーナーの「愛」さん。キャスパーがいちばん落ち着く場所【写真提供:愛さん】

 「人とねこに歴史あり」。元保護ねこ「キャスパー」と、その飼い主「愛」さんの歩みを3回に渡ってご紹介します。前回、キャスパーを引き取ることに決めた愛さん。しかし、キャスパーはある病の可能性があることを、保護団体から告げられます。その時、愛さんがした決意とは……。

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猫エイズ検査が「陽性」 愛さんの決断

 東急田園都市線あざみ野駅からバスで6分。美しい木々が立ち並ぶ大通り沿いに、店を構える花と雑貨のお店「Atelier Ai(アトリエアイ)」。店主の愛さんは、看板息子の元保護ねこ「キャスパー」とともにお客様をお迎えします。

 愛さんは山梨県にあるねこの保護団体「ねこねっと山中湖」からキャスパーを引き取る際、猫エイズ検査に「陽性」反応が出ていることを伝えられました。しかし、その時キャスパーはまだ子ねこだったため、母ねこの抗体を譲り受けて陽性反応が出てしまう「擬陽性」の状態。病気かどうかははっきりとは分からないと、説明を受けました。

 猫エイズは感染していたとしても、必ずしも発症するとはかぎりません。エイズキャリアのまま天寿をまっとうする子もいれば、発症して短命となる子も……。

「どうしますか」と声をかけられた愛さん。しかし、どうしても断ることができなかったといいます。やはり猫エイズというだけで、引き取り手が少ないのも事実。愛さんを決断させたものはなんだったのでしょうか。

「キャスパーは会ってすぐから、私のスカートの中に入ってくるような子でした。顔を合わせてしまったら、猫エイズが『陽性』だから嫌だなんてことはもう言えなくて。病気がもし発症し、一緒にいられるのが短い時間だったとしても、それでもこの子がいいと思ったので、お迎えしました」