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飼い主には出頭命令 窓を閉め切った車内に取り残された犬を救出 米国の警察が注意喚起
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エアコンを消し、窓を閉め切った状態の車内。今の時期は気温がグングンと上昇し、ほんの数分でも、ペットを車内に残したままにすると命を危険にさらしてしまう可能性があります。8月上旬の米国コロラド州では、ほんの少し買い物のために犬を車内に残したままにした飼い主に、出頭命令が出る騒ぎとなり、米国で話題になっています。
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外気温は28度も、車内はたった20分で45度に
米国コロラド州にあるブライトン市警によると、7日午後2時半頃、地域サービス担当警官が大型ショッピングセンターの駐車場で「車内に犬が放置されている」という通報を受けました。そんなまさかの事態を報じたのは、米誌「ピープル」です。
警官が駆けつけたところ、車の窓ガラスは開いておらず、十分な風通しができていない状態で20分以上が経過していたそう。少しでも日差しを避けるかのように、車のペダル付近で涼を求めていたのは「ルーシー」という名の13歳になるテリアとチワワのミックス犬でした。
発見されたとき、ルーシーは口を開けて舌を出し「ハアハア」と荒い呼吸を繰り返し、よだれを垂らしていました。店内アナウンスで飼い主を探したものの見つからず、最終的に助手席側の窓ガラスを割って救出。ルーシーはすぐにエアコンの効いた場所へ移されたそうです。
アメリカ国立気象局によると、この日の外の気温は28度。車内温度は非接触赤外線温度計を使って計測したところ、少なくとも45度だったと判明しました。
見つかった飼い主は、高齢のため店内のアナウンスが聞こえなかったと弁解。謝罪し、ルーシーを救い出してくれた警察に感謝しました。しかし後日、飼い主には動物虐待の罪で出頭命令が出されたそうです。
ブライトン市警は公式X(ツイッター)で「夏の間、ペットを車内に置いておいても大丈夫な時間は?」と問いかけ、その答えは「0分だ」としています。「『ちょっとだけ』でも、犬にとっては致命的なことになりかねないことを忘れないでください」と注意を促しました。
(Hint-Pot編集部)