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不動産物件を見にいく時間はいつが良い? 不動産のプロが物件でチェックすべき12項目を紹介

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

不動産選びで重要な内見(写真はイメージ)【写真:写真AC】
不動産選びで重要な内見(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 賃貸物件を借りる際、内見(物件を実際に目で見て確かめること)をすることが一般的です。どのような点を確認したら良いのでしょうか? 失敗のない賃貸暮らしを行うために、内見のポイントや心得を、東京・中目黒「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんにお聞きしました。

 ◇ ◇ ◇

内見で忘れずにチェックしたいこと

 実際に不動産物件に足を運び、建物の外観や部屋の状況を確認する内見。不動産会社のウェブサイト上に物件の写真がたくさん掲載されていたとしても、自身で実際に、部屋の状況や環境を確認する内見は大切です。

 部屋選びで失敗しないために、あらかじめ確認したいポイントとして、概ね次の12項目が挙げられます。

・駅からのアクセス
・間取り
・エアコンの有無
・エレベーターの有無
・水回りの状態
・日当たり
・セキュリティ
・周辺環境
・周囲の騒音
・収納の広さ
・携帯電話の電波環境
・匂い

 内見の際は、上記の確認を忘れないようにしたほうが良いでしょう。

「完璧な物件はない」 あらかじめ優先順位をつけ内見する

 しかし、内見する際、心に留めておいてほしい大事なことがあります。それは「完璧な物件など世の中にはない」ということです。駅から近いけれど、騒音が気になる。リフォームされていて水回りはきれいだけれど、日当たりが悪い。間取りは気に入ったけれど、景色が良くない――。このように、すべてが自分の思い通りという物件はまずありません。12項目に優先順位をつけ、何を一番重視するか、どのような点を妥協できるかなど、あらかじめ自分のなかで決めてから内見に行くと良いでしょう。

 内見に行く際の曜日や時間帯のおすすめはとくにありませんが、できれば朝と夜の2度行くことをおすすめします。たとえば、朝は登校や出勤などの人の移動で騒々しくバタバタとしている場所もありますし、夜は夜で駅から家までの様子や治安の良し悪しなどの確認もできるからです。

 コロナ禍の影響でオンラインでの内見を行うところも増えましたが、騒音や匂いなどの環境については、行ってみないと確認できないことが多いもの。やはり、実際に出向いたほうが良いですね。失敗のない部屋選びをするためにも、内見時にしっかりチェックすることを心がけましょう。

(和栗 恵)

姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。