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“きのこたけのこ戦争” 外国人はどちらを選ぶ? 日本の定番お菓子を食べ比べしてみた
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米国ペンシルベニア州のフィラデルフィアへ、夫の転勤により移住したフリーアナウンサーの荒木優里さん。この連載では、米国生活のなかでちょっと気になった日米の違いについて比較しています。訪日観光客が日本のお菓子をたくさん持ち帰る様子を目にする機会も増えていますが、実際に日本のお菓子は外国人に受け入れられているのでしょうか。米国に住む外国人に日本のお菓子を食べてもらい、検証しました。初回のスナック編に続き、第2回はチョコ菓子&ビスケット編です。日本で長らく論争になっている「きのこの山」と「たけのこの里」もラインナップされています。
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過ごしやすくなってきたフィラデルフィアの気候
フィラデルフィアでは最低気温が15度を下回る日もあり、過ごしやすくなってきています。8月上旬に一時帰国した際は、汗が絶えず噴き出す日本の厳しい蒸し暑さを毎日経験しました。同じような気温でも湿度の違いでここまで体感が異なるのかと、改めて実感している今日この頃です。
さて、今回ご紹介するのは「日本のお菓子に対する外国人の反応は? ~クッキー・ビスケット編~」です。前回のスナック編に続き、英会話レッスンで出会った友人である韓国人のリア(Leah)とアルゼンチン人のマティアス(Matias)に、日本のクッキーやビスケット菓子を試食してもらいました。そして前回同様、10点満点で採点してもらっています。
ラインナップは「コアラのマーチ」「ビスコ」「パイの実」「ボーロ」「きのこの山」「たけのこの里」の6種類です。日本では有名かつ王道のこれらのお菓子は、彼らの口にも合うのでしょうか!?
「コアラのマーチ」と「パイの実」 日本のチョコ菓子はおいしい?
最初は「コアラのマーチ」です。まずはコアラが大きく描かれたパッケージを「素敵だね」とじっくり眺め、一つひとつのお菓子のイラストも確認してからいざ試食。
リアは「とてもおいしい! でも中のチョコレートの量に対して、カバーのビスケット部分が多い気がする」と、チョコレートとビスケットのバランスが少し気になったよう。マティアスは「おいしいけど、そんなに個性的な味は感じないかなあ。でも、形もイラストもとてもかわいくていいから、プレゼントには喜ばれそうだね!」とかわいさが刺さったようでした。
最初の結果はリアが7点、マティアスが6点というまずまずの滑り出しになりました。
次は「パイの実」です。リスが描かれた箱に「かわいいね」と言いつつ、一瞬どこから開けるのか戸惑っていました。日本のお菓子のパッケージのデザイン性や丈夫さには感心している様子です。
それぞれひとくちでパクリ。リアは「パイのなかにチョコレートが入っているという組み合わせは、おもしろいし新しい! ソフトなパイ層の食感が好きだね。牛乳と一緒に食べるとおいしそう! アフタヌーンティーにいいね」と気に入ってくれました。マティアスも「パイの部分だけの、もっと大きなお菓子は食べたことがあるけど、この組み合わせは初めて。南米生まれのマテ茶ともよく合うと思うよ!」と好感触。
「大きいともっとおいしいかもしれないけど、ひとくちで食べられると口の周りを汚さなくていいね!」「日本のお菓子は全体的に小ぶりで上品だね!」といった話題も出つつ、気になる点数はリアが7点、マティアスが6点でした。