久しぶりに海外へ出かけたり、計画したりしている人も多いでしょう。しかし海外と、すっかり慣れ親しんだ日本の治安では天と地の差が。世界約50か国以上を旅した元添乗員で、旅アドバイザー＆トラベルライターのAnaさんによる連載。今回のテーマは「海外旅行でのスリ対策」です。

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海外に行くなら必須のスリ対策

　海外はスリ、置き引き、ひったくりなどの軽犯罪が絶えません。実は私自身も、プライベートで旅行へ行った際にスリや置き引きの被害に遭ったことがあります。だからこそ、添乗員として働き出してからはどうすればいいか、自分を含めお客様が被害に遭わないよう、行くたびに試行錯誤して自分なりに工夫しました。

　イタリアやフランスなどは、美しい建築物や遺跡がたくさんあって見どころたっぷり。美食の国でグルメも楽しめて、日本とまったく違う西洋の文化に触れることができ、日本人に人気の観光地です。

　確かに魅力的な場所なのですが、添乗員の仲間内では「ヨーロッパはスリに遭いやすい国が多い」とされています。とにかくお客様への注意喚起をするようにと、会社からも口を酸っぱくして言われていました。

　そこで、今回はトライ＆エラーを繰り返して私が行き着いた、日本人が海外でやっておきたいスリ対策についてお伝えします。対策をして以来、実際の被害はもちろん、危険な場面（未遂）にも私は一切遭遇していません。