どうぶつ
ミルクを“ダバダバ”こぼすケープハイラックスの赤ちゃん 「いい飲みっぷり」に7万人注目
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モルモットのような丸い耳と、ずんぐりむっくり体型がかわいいケープハイラックス。壁をよじ登るなど、抜群の運動神経を持つ小柄な動物です。広島県福山市にある福山市立動物園では、今年7月にケープハイラックスの赤ちゃんが誕生しました。愛らしい授乳姿を収めた動画がX(ツイッター)上で公開されると、7.3万件の“いいね”が集まり話題に。福山観光コンベンション協会 福山市立動物園飼育員の杜師さんに、詳しいお話を伺いました。
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今夏に誕生したケープハイラックスの赤ちゃん 人工授乳ですくすく成長中
福山市立動物園で7月21日、ケープハイラックスの赤ちゃんが誕生しました。同園は生まれてから約1か月後、飼育員さんの左手に包まれながら、シリンジからごくごくとミルクを飲む赤ちゃんの姿をXで公開。よほどお腹が空いていたのか、勢いあまって口からたくさんあふれ出ています。
通常、ケープハイラックスの赤ちゃんは、母親が数か月間授乳をするそう。しかし、この赤ちゃんの母親は帝王切開で出産後、自ら授乳する様子がみられなかったことから、人工乳に切り替えたそうです。
「授乳は1日に10~25ミリリットルを数回、5分ほどかけて飼育員が補助的に授乳し、同時に体重測定など体のチェックも行っています。授乳以外の時間は、親たちがいる群れの中で生活をしています」
同園が「授乳ヘルパーの異名を持つ後輩飼育員です。あまりにもダバダバしていたので、みなさまにもお見せしておきますね」とのコメントを添えて公開した動画には、X上で7.3万件もの“いいね”が集まり、大きな反響を呼びました。
リプライ(返信)には「いい飲みっぷりです」「ダバ~ッてなっていますが、一生懸命飲んでいますね」「たくさん飲んで大きくなるのだよ」「ずっと見ていたい」など、たくましい飲みっぷりにほっこりする声がたくさん寄せらています。
じっとしていることが多いケープハイラックス おすすめの観察時間帯は?
日本国内では、限られた動物園でしか見ることのできないケープハイラックス。現在、福山市立動物園では、今回注目を集めた赤ちゃんのほかに5頭のケープハイラックスが暮らしています。そのうちの1頭は、まだ赤ちゃんだそうです。
杜師さんに、ケープハイラックスを見るのにおすすめの時間帯と観察方法をお伺いしました。
「夏場であれば朝夕などの涼しい時間帯、冬場はあたたかいお昼などの時間帯がおすすめです。じっとしていることが多い動物なので、静かにゆっくりと時間をかけて観察していただければと思います」
福山市立動物園のXアカウントでは、ケープハイラックスのほかにも、ボタンインコやアムールヒョウなどユニークな投稿が盛りだくさん。また、公式ウェブサイトでは、動物やイベントの情報などを知ることができますよ。動物たちに会いに行くときは、ルールをしっかり守って楽しみたいですね。
○取材協力:福山市立動物園[公式](@FukuyamaZoo)
(Hint-Pot編集部)