「何から守っている？」――そんなコメントが添えられた動画には、自由に歩く赤ちゃんねこを守っている父ねこの姿が。微笑ましい2匹の姿に、6.6万人が心を打たれています。X（ツイッター）上で大きな反響を呼んだ投稿について、飼い主のみつめーもなか（@mitsumeemonaka）さんに詳しいお話を伺いました。

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らむねちゃんを守るようにまたがるもろこしくん

　飼い主さんのおうちには、16匹のねこと1匹の柴犬が暮らしています。話題になった動画に登場するのは、ティグレットで1歳の父ねこ「もろこし」くんと、ティグレットとミヌエットのミックスで生後1か月半の赤ちゃんねこ「らむね」ちゃんです。

「もろこしの名前は、秋田県の『もろこし』という伝統菓子みたいな色だと思い付けました。らむねは青い目をヒントに。最後にお迎えするのは青い目の子がいいと思っており、以前から付けたかった名前です」

　ある日、らむねちゃんがちょこちょこ歩いているともろこしくんが後ろから近づき、まるで外敵かららむねちゃんを守るように上にまたがりました。

　体を弓なりにして緊張状態のもろこしくんとは対照的に、不思議そうな表情を浮かべてその様子を見上げているらむねちゃん。そして、おかまいなしにもろこしくんの前足と後ろ足の間からすたすたと出ていってしまいました。

　らむねちゃんが体の下にいないことに気がついたもろこしくんは「そっちに行っちゃダメ！」と焦った様子で、必死に前足で引き寄せ体の下に入れます。そして、すぐさま前を向き臨戦態勢を続けるのでした。

　この動画をX上で公開すると、6.6万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「親の愛は偉大ですね」「ニャルソック24時」「ん？　とーたん？　なんかかっこいいぞ！」「にゃんこシェルターてぇてぇ」など、愛らしい2匹の姿に悶絶する声が殺到。

　また、「世間の荒波ですかね」「何か揚げているから油が飛んで危ないので、守っているにゃ」「見えない敵と闘うにゃん」「悪い大人から守っているのでは」など、もろこしくんがらむねちゃんを守る理由を想像する声もたくさん寄せられています。

もろこしくんがらむねちゃんの上にまたがった理由は？

　飼い主さんによると、もろこしくんがらむねちゃんを守る姿を見たのは、このときが初めてだったそう。その理由については、いまだ謎のようです。

「もろこしの視線の先には何もなかったので、お盆特有の何かしらかと……。このあと、もろこしは視線の先へ、らむねは左側へと別々に進んでいきました。時間にすると10秒ほどです。もろこしが子ねこを守る仕草はこの一回きりでした。普段はただの食いしん坊です」

　もろこしくんがらむねちゃんを守るのには、もしかしたら出生時の体の弱さが関係しているのかもしれません。今でこそとても元気ならむねちゃんですが、生まれたときは仮死状態だったそう。なんとか持ち直したものの、うまくミルクを飲むことができずなかなか体重が増えなかったため、一時は無事に成長するか危ぶまれる状況でした。

　しかし、飼い主さんの献身的なケアを受けて順調に成長。もろこしくんたちと仲良く過ごせるまでになりました。もろこしくんは、またがることはしなくても、いつもらむねちゃんのことを気にかけているのでしょうね。

（Hint-Pot編集部）