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換気のときもエアコンは“つけっぱなし”に プロが伝授する効率的な換気方法とは
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窓を開けても変化を感じない どうすれば上手に換気できる?
――こまめに換気をしても、部屋の空気が入れ替わっていないような気がします。考えられる原因や、解決方法はありますか?
「風がほとんど吹いていない日などには、窓を開けるだけでは効果的な換気につながらないことも考えられます。開けた窓から空気が出入りしづらい場合、キッチンのレンジフードを運転させるなどして強制的に空気を外に出すことで、開いた窓から空気が入ってくるようにすることも工夫のひとつです。
また、窓開け換気をするときは、ひとつの窓だけでなく対角のふたつの窓を開けるなど、室内に空気の通り道を作るようにしましょう。窓から風が入る場合は、窓を大きく開けることをおすすめします」
――「空気の通り道」を作る窓開け換気について、詳しく教えてください。
「ふたつの窓を開ける際、空気を取り入れる窓よりも、室内の空気を出すほうの窓を大きく開けると空気が通りやすくなります。ちなみに、窓が複数ある場合、隣り合ったふたつの窓や、すぐ近くにある窓を開けたとしても室内全体の換気にはなりづらいため、効率的な換気にはつながりません。注意しましょう」
窓が対角線にない場合や、十分に開けられないときに便利な家電は?
――部屋によっては、対角線上に窓やドアがありません。片側にしか窓やドアがない場合、どうすればいいですか?
「対角線に窓がない場合や、窓がひとつしかない場合は、窓を開けてレンジフードや換気扇を回すなどして換気するのも工夫のひとつです。窓がひとつしかない場合の工夫として、部屋のドアを開け、サーキュレーターや扇風機を窓の外に向けて置き、室内の空気を外に出す方法もあります」
――サーキュレーターや扇風機を使って、上手に換気するコツを教えてください。
「扇風機を部屋の内側に向けると、外の空気は部屋に入ってきますが、室内の汚れた空気が外に出ず、部屋にとどまることがあります。扇風機は窓の外に向け、室内の汚れた空気が外に出るようにするのがポイントです」
――換気扇やサーキュレーターなどのほかに、換気に効果的な家電はありますか?
「空気清浄機が挙げられます。暑い夏や寒い冬、室温が大幅に変化してしまうことから窓を十分に開けられず、換気量が不足する場合もあるでしょう。そうした際には、HEPAフィルターが搭載された空気清浄機を併用することで換気不足を補うことができますよ」
窓の有無など限られた条件であっても、部屋の状態によってさまざまな換気方法があるとわかりました。部屋に合わせて、効率的に空気を入れ替えて気持ちもリフレッシュし、快適に過ごしたいですね。
(Hint-Pot編集部)