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観葉植物を枯らさないために 長期の留守中も安心 プロが教える水やりのコツ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

インテリアとして映える観葉植物(写真はイメージ)【写真:写真AC】
インテリアとして映える観葉植物(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 今年の夏に旅行を予定している人は多いでしょう。コロナ禍の影響があったこれまでは、家にいて観葉植物のお世話が毎日できたものの、留守にする際はどうしたら良いのか迷うことも。そこで、室内に置いていく観葉植物にどう水やりをしていったら良いのか、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに対処法を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

普段の水やりの間隔を目安に 長期不在はアイテムを使っても◎

 室内に飾った観葉植物。旅行の際に水やりなどのお手入れができず、気になるところでしょう。

 そもそも水やりの基本は、毎日行うのではなく「土の表面が乾いたらたっぷりとあげる」こと。日頃からそのような管理をしていれば、耐性のある植物に育ちます。

 これからお盆休みなどで家を留守にするときは、普段ご自身がどのくらいの頻度で観葉植物に水をあげているかを目安にしてみてください。その日にち分は、水やりがなくても問題ないと思います。旅行日までに余裕がある場合は、いつもより間隔を空けて水やりをするなどして、留守の環境に慣らしておくのも手です。

 したがって、数日ほどの留守ならば、お出かけ前にたっぷりと水をあげれば問題ありません。土だけでなく、多湿を好む植物など種類によっては葉水(はみず)も行いましょう。観葉植物は葉からも水を吸収します。霧吹きを使って葉全体に水をたっぷりと吹きかけます。

給水キャップ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
給水キャップ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 もし土の乾燥が不安でしたら、販売されている「給水キャップ」を活用しても良いでしょう。給水キャップは、水を入れたペットボトルに付けて土に差しておくと、じわじわとペットボトルから土へ水がいくようになっています。事前に試して水の減り具合のチェックをすれば、さらに安心ですね。

 1週間~10日程度の外出の場合、土の量が少ない小さな鉢や普段から乾きが早いものは「腰水」で対策をしましょう。腰水とは、水を張った容器の中に鉢を入れ、鉢底の穴から給水させることです。目安として、鉢の高さの3分の1から半分程度を水に浸します。大きな鉢の場合は、普段からある程度の間隔を空けて水やり管理をしていることが多いので、旅行前に水やりと葉水をたっぷりしておけば3週間程度はキープできるでしょう。

 長期不在の場合は、自動給水器などのアイテムを取り入れても良いでしょう。マルチング材を利用して土の表面からの蒸散を防ぐ対策もありますが、湿気を嫌うものもあるので注意が必要です。