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全部で44種類の「洗濯表示」 基本の5つなど記号の意味をハンズが解説
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衣類などに付いている「洗濯表示」。買ったばかりの洋服を初めて洗濯するときや、乾燥機を使用する際に確認して「これってなんのマークだっけ?」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。ハンズの公式インスタグラムアカウント(handsinc.official)が、2016年12月に国際規格に合わせて刷新された洗濯表示について説明しています。
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洗う前にきちんと確認したい洗濯表示
洗濯表示とは、衣類などの繊維製品に付けられている、洗濯する際の取り扱い方法を示した記号のこと。それぞれの材質などに合った、適切なお手入れ方法が表示されています。洗濯表示を確認せずに間違ったお手入れをした場合、洋服が縮んでしまったり、色褪せてしまったりして大切な衣類を傷めてしまう可能性があるので、注意が必要です。
そうしたトラブルを防ぐため、ハンズの公式インスタグラムアカウントでは「知っていますか? 新しい『洗濯表示』」という一文とともに、2016年12月に新しくなった洗濯表示について説明。50年間変わることのなかった日本独自の洗濯表示が、国際規格に合わせる形で変更になったといいます。
まず、覚えるべき基本の表示マークは次の5種類です。マークに強弱や温度などを示す付加記号を付けることで、細かく指示しています。
1. 洗う(家庭用洗濯)
数字は洗濯に使用する水の上限温度を示しています。また桶の下線は洗い方の強弱が記載されており、線が多いほど弱くするという意味です。
2. 漂白
今まではフラスコのマークだったものが、三角マークに変更。旧マークでは塩素系が使えるかどうかのみが記載されていましが、新しいマークでは酸素系漂白剤の表記も増えました。「塩素系・酸素系漂白剤使用OK」「塩素系の漂白剤使用OK」「漂白剤使用禁止」の3種類のみなので、簡単に覚えられそうですね。
3. 乾燥
<自然乾燥>
自然乾燥には、ハンガーに吊るして干す「吊り干し」と、平置きネットに寝かせて干す「平干し」があります。
・斜線=陰干し
・縦線=ハンガーで吊り干し
・横線=平らな状態で干す平干し
・二重線=濡れたまま脱水せずに干す濡れ干し
濡れ干しは、非常にデリケートでシワになりやすい素材のものに適した干し方です。主にトリアセテートなど、シワになりやすく、摩擦にも熱にも弱い素材を使った衣類は、脱水やアイロンのダメージを防ぐために濡れたまま干すことがあります。
<タンブル乾燥>
タンブル乾燥とは、筒状などのドラムの中で衣類を回転させながら、熱や風で乾燥させる方式のこと。「・」の数が排気温度の上限を示しています。
・「・」=上限60度/タンブル乾燥可能
・「・・」=上限80度/タンブル乾燥可能
4. アイロン
「・」の数がアイロンの温度を示しており、点の数が多いほど高温になります。また、当て布が必要な場合は洗濯タグに表示されますが、ウール、シルク、カシミア、ポリエステル、レーヨン、プリントがあるTシャツなどには当て布をするのがおすすめ。当て布はハンカチで代用できますが、1メッシュタイプのものだとスチームが通って使いやすいです。
・「・」=低温(110度まで)/アイロン可能 ※スチームなし
・「・・」=中温(150度まで)/アイロン可能
・「・・・」=高温(200度まで)/アイロン可能
5. クリーニング
これはクリーニング店が確認するための表示なので、一般家庭では覚えなくても大丈夫とのこと。ちなみに、丸いマークの中に書かれた見慣れないP、F、Wなどのアルファベットは、それぞれドライクリーニング用の溶剤の頭文字を取ったものなのだそうです。
・P=テトラクロロエチレン(ドライクリーニングOK)
・F=石油系溶剤(石油系ドライクリーニングOK)
・W=業者によるウェットクリーニングOK
投稿のコメント欄には、「学校で習いましたが忘れてますね。参考になります。ありがとうございます」といった声が寄せられていました。
汗をたくさんかくことが多く、洗濯をする回数も増えた今年の夏。もう一度、洗濯表示を確認して、大切な衣類を傷めないように洗い、お気に入りの洋服を長く着用したいですね。
(Hint-Pot編集部)