「チッコカタメターノ」。そんな不思議な名前の料理に注目が集まっています。名前の響きからは想像できませんが、実は千葉県生まれの郷土料理。牛乳とお酢だけで簡単に作れて、栄養満点な一品です。JA全農広報部は、牛乳が固まる様子を「理科の実験みたいでおもしろい」と、公式X（ツイッター）アカウント（@zennoh_food）で紹介しています。

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カッテージチーズのような千葉県の郷土料理

「チッコカタメターノ」は「乳っこ固めたもの」が由来とされおり、別名「チッコ豆腐」と呼ばれています。イタリア料理のような響きですが、実は千葉県の酪農家に伝わっている「カッテージチーズのような郷土料理」だそう。

　農林水産省のウェブサイトによると、千葉県安房鴨川地方で昔から食べられており、主な伝承地区は南房総市や鴨川市と紹介されています。かつては牛の初乳から作られていたため傷むのが早く、一般には流通していませんでした。その後、常乳を使用するようになったことで広まり、製法や呼び名はさまざまあるそうです。

【材料】
牛乳　500ml
酢　　大さじ2

【作り方】
1. 牛乳を鍋に入れ、火にかける
2. 沸騰直前まで温め、火から下ろす
3. 酢を入れて素早く混ぜる
4. 塊ができてきたら、水分を絞って器に盛り付ける

　JA全農広報部が作り方をXで紹介すると、1700件以上の“いいね”が。リプライ（返信）には、「やってみたい」「牛乳残ってるからやってみよう」「おいしそうー」「ちょっと作ってみたい」「おしゃれな郷土料理」「郷土料理だったの!?　チーズないとき、作ってる。一般的だと思い込んでいた……」などの声が寄せられています。

　X担当者いわく、「名前はインパクト大ですが、簡単に作れるし理科の実験みたいでおもしろい」とのこと。投稿では、カットしたトマトにチッコカタメターノを盛り付け、バジルを添えたカプレーゼ風な一皿に仕上げています。

　農水省の紹介によると、チッコカタメターノを使ったおかずやスイーツは200以上あり、そのまましょうゆを垂らしたり、砂糖をかけたりしてもおいしいそう。牛乳を買いすぎてしまったり、飲み切れなかったりした日に作ってみたい一品ですね。

（Hint-Pot編集部）