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ハロウィンの「パンプキン・パッチ」って何? LA在住ママが綴る 「子どもが主役」の米国流カービングパーティー
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ロサンゼルスの片田舎で、自然に囲まれたスローライフを楽しんでいる小田島勢子さんは、3人の娘を持つ母です。異国の地で子育てや仕事に奮闘しながら、豊かな暮らしをおくるために気が付いた、ちょっとしたコツをお送りしています。今月のテーマは「ハロウィン」。近年、日本でも注目され、その経済効果はクリスマスに次ぐとも言われていますが、実はアメリカでの経済効果は日本の約10倍以上! それだけ大人も子どもも楽しめるイベントなのです。子どもが主役になれ、家族全員で楽しめるアメリカ流ハロウィンの実態をお伝えします。
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10月― ロサンゼルスの街はハロウィン一色!
朝晩にカーディガンを羽織りたくなる、私の大好きな季節がやってきました。秋はイベントが盛りだくさん! ハロウィンは子ども達が主人公の大きなお祭りです。
スーパーでは店頭に様々な種類のパンプキンが並び、店内はシナモンのスパイシーな香りに包まれます。そして雑貨屋さんでは、所狭しとハロウィングッズやコスチューム、「トリック・オア・トリート」用のお菓子が棚いっぱいに広がり、私たちを迎えてくれます。
ハロウィンといえば、仮装をしてたくさんの家を巡り、お菓子をもらうイベントというイメージはすでに皆さんお持ちだと思います。今回は、仮装でお菓子ハンティングする以外の、この時期に地元の人々が楽しむ光景をご紹介したいと思います。
起源はケルト人の収穫祭 でも日本のお盆のような側面も
とその前に、ハロウィンの起源について少しだけお話ししましょう。
ハロウィンの発祥はヨーロッパ。もともとはケルト人が秋の収穫を祝い、霊を弔うための宗教上のお祭りだったようです。
アメリカでは今や宗教的な要素よりも、皆で楽しむ大きなイベントのひとつになっていますが、お化けや魔女、ドラキュラなどのちょっと怖い仮装をしたり、家の前にそれらのモチーフを飾ったりするのは、よい霊と一緒にやってくる、悪さをする霊を驚かして追い払う意味合いがあります。
また、カボチャ(もともとはかぶで行っていたようです)に目や鼻や口をくりぬいて、中にろうそくを灯すジャック・オー・ランタンは、ご先祖様の霊を導く光になり、そこに悪さをする霊を脅かすために表情をつけた名残が今も残っています。
こうやって聞いてみると、もともとのハロウィンは日本のお盆のような行事で、カボチャのランタンは迎え火のようなものだったようにも思え、国は違えどとても身近に感じます。