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ハロウィンの「パンプキン・パッチ」って何? LA在住ママが綴る 「子どもが主役」の米国流カービングパーティー
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一面オレンジの広大な畑が期間限定のレジャースポットに
話は戻り、ロサンゼルスも秋になると、夏の間青々と生い茂っていた広大なパンプキン畑の葉っぱが枯れ、オレンジに色付いたパンプキンの実が一斉に姿を現します。そしてこの時期限定で、畑一帯が「パンプキン・パッチ」と言われるイベント会場になり、たくさんの人が訪れます。
我が家が毎年足を運ぶ「パンプキン・パッチ」は、田舎で土地が広大なので、たくさんの催し物があります。
トラクターが引く荷馬車に乗り込み、パンプキン畑で好きなカボチャを選んで持ち帰ることもできますし、トウモロコシ畑の巨大迷路や、小さなパンプキンを大砲の玉代わりに飛ばして川の向こうの的に当てる、「パンプキンブラスター(カボチャ砲)」というゲームがあったりと、何とも豪快なアメリカらしい遊びがたくさんです。
その他にも、ファームの動物と触れ合える「ペッティング・ズー」と言われる空間や、本当の馬やポニーのメリーゴーラウンド、手品ショー、生バンドもあり、大人も子どももゆったりと1日中楽しむことができます。
学校のクラスや友達の家で仲良く楽しむ ジャック・オー・ランタン作り
さて、「パンプキン・パッチ」で好みのパンプキンを手に入れたなら、次はジャック・オー・ランタン作りです。
カボチャのランタン作りは毎年学校の恒例の行事になっていますが、我が家ではもうひとつ、毎年恒例のイベントとして、お友達の家で開催される、ジャック・オー・ランタンのコンテストに参加しています。
ランタンといえど、生のカボチャを使うので、ハロウィン当日までに悪くなってしまわないように、このコンテストはハロウィン一週間前の週末。しかも、夕暮れに開催されます。それぞれ家から持ってきたカボチャを、カービング専用スプーンとナイフを使って好きな形や顔にくりぬいていきます。
余談ですが、このジャック・オー・ランタンは、中を空洞にしてろうそくを灯すため、我が家では、くりぬいたときに出てきた種はオーブンでロースト、実はパンプキンスープやパイにしていただきます。
話はコンテストに戻り、ランタン完成後は並べて投票するので、子どもも大人も真剣そのもの。出来上がったらみんなで台に並べ、自分が作ったカボチャのランタンのテーマを順に発表していきます。
コンテスト入賞ならずとも、ろうそくを灯したランタンがいくつも並ぶその光景は、おとぎ話の中にいるようで何とも幻想的です。
日本で、お盆や正月を親戚が集まり過ごした経験のない我が家の娘達ですが、地域のイベントやファミリー同士で集まることで、いろんな愛を受け取っている姿は、私達夫婦の心のランタンに「灯(ともしび)を与えてくれているんだなぁ」と、温かい気持ちになるのでした。
(小田島 勢子)