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「歯が折れそう」 “世界一防御力が高いクロワッサン”に約8万人驚き 作者に聞いた誕生の秘密
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「焼く前こんなにおいしそうだったのに焼き上がったら世界一防御力が高いクロワッサンできた」。そんなユーモラスなひと言が添えられた投稿が、X(ツイッター)で大きな話題になっています。動画には、手のひらサイズの焼きたてクロワッサンが。ところが、天板の上に落とすと「ガガン」という高い音が響き、いかにも硬そうです。“世界一防御力が高いクロワッサン”はなぜ生まれたのでしょうか。このパンを作り、Xアカウントの「おかかちゃん」(@okakaricho)に投稿したうんちゃんさんに、詳しいお話を伺いました。
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3羽の愛鳥のために低温調理していることが原因?
「普段からパン作りは頻繁にしています」と語る、料理上手なうんちゃんさん。夫でマルチクリエイターのバンディさんとともに配信しているYouTubeチャンネル「ばんのけ」でも、これまでさまざまな“防御力が高いパン”を作ってきました。
手作りパンが硬くなってしまうのには、発酵不足や水分が足りないなどさまざまな理由があります。ところが、うんちゃんさんの場合、今回のクロワッサンは予想以上に硬い仕上がりにはなったものの失敗とは違うようです。
「ワインが好きで、普段からおつまみになるような硬いパンを作っています。パンが硬くなる一番の原因は、インコを飼っているので、テフロン事故防止で普段から低温でパンを焼いているためだと思います」
うんちゃんさんは、セキセイインコの「おかか」くん、ハメルリインコの「つな」ちゃん、ウロコインコの「ビジュ」ちゃんという3羽のインコを飼育しています。テフロン加工された調理器具が高温になると、鳥にとって有毒なガスが発生して呼吸不全を起こし、最悪の場合、死に至ることも。そうした理由から、うんちゃんさんは低温調理を心がけているのです。
味はおいしい! シチューとの相性も抜群
やわらかくなってしまいなかなかなじまないバターや、まとまらない生地に四苦八苦しながらも、なんとか焼き上げたうんちゃんさん。その仕上がりを“世界一防御力が高いクロワッサン”と命名して、愛鳥たちの日常を発信しているXアカウントに投稿したところ、なんと7.9万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「護身用に持っとくかw」「ハンマーを置くときの音がします……」「歯が折れそう……」など、さまざまな声が寄せられています。
ちなみに、味はとてもおいしかったそう。うんちゃんさんによると、ビスケットとパンの中間のような味わいだったといいます。また、バンディさんは「香りの割にすごく素朴(な味)」と評しました。
うんちゃんさんはその後、巻き貝のようだというコメントが多かったことから、海に見立てた青色のシチューと合わせてみることに。バタフライピー茶で色付けしたシチューに、クロワッサンはよく合ったそうです。また、クロワッサンを細かくしパン粉にして作った牛カツを、クロワッサンに挟んで「牛カツサンド」にも生まれ変わらせました。こちらもとてもおいしかったようです。
回数を重ねるごとに、見た目も硬さもクオリティが上がり続けているといううんちゃんさん作の“防御力が高いパン”。とはいえ、いつかおいしいクロワッサンを作るため「リベンジはしたいと思っています」と語っています。
(Hint-Pot編集部)