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秋のお彼岸 お供えする花にルールはある? フラワーコーディネーターに聞いた
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教えてくれた人:のなか りえこ
もうすぐ秋のお彼岸。2023年の秋のお彼岸は、9月20日~26日です。この期間は、先祖や故人がいる「あの世(彼岸)」と、私たちのいる「この世」の距離が一番近くなるとされており、お墓参りをする人も多いでしょう。お供えするのにはどのような花が良いのでしょうか。フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんが解説します。
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大切なのは故人を偲ぶ気持ち
先祖や故人を供養する日本特有の風習のひとつ、お彼岸。暑さもやわらぐ秋のお彼岸の頃は、店頭にたくさんの花が並びます。お供え用の花として売られているものではなく自分で選ぶ場合、どのような花を選べば良いか迷うこともあるかもしれません。
結論から言うと、お供えする花にとくに決まりはありません。「亡くなった方を偲ぶ」という意味では、故人が好きだった花、または好きだった色の花を選ぶと良いでしょう。しかし、昔から「墓花に適さない」といわれるものもあります。気になる場合は、次の点を押さえておきましょう。
○トゲがあるもの
バラ、アザミなど。殺生をイメージすることから避けられてきました。
○つるがあるもの
アサガオ、クレマチスなど。つるが絡み付くので避けたほうが良いとされています。
○毒のあるもの
ヒガンバナ、スイセンなど。球根に毒があるといわれています。
お供えする花としてヒガンバナは適さないといわれますが、ヒガンバナが墓地周辺に咲いているのを見かけることがあるかもしれません。これは、土葬だった昔、ヒガンバナを植えることで、その毒性によってモグラやネズミなどの害獣から墓を守っていたことにあるといわれています。