どうぶつ
吸引力がすごいフグ 甘エビを一瞬で食べる姿に6.2万人が驚愕 「ダイソンもびっくりやな」
公開日: / 更新日:
「一瞬で消える甘エビ」というタイトルが添えられた動画には、水槽の中から甘エビを興味津々で見つめている1匹のフグが。その甘エビが水の中に落とされると、狙い定めたフグが「シュッ」と一瞬で吸い込みます。まるでマジックでも見ているかのようなフグの早業は、X(ツイッター)で6.2万件の“いいね”が集まる大反響に。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
ゆらゆらと落ちていく甘エビを発見すると…
話題になった動画の主役は、ミドリフグの「ボン」ちゃん。ミドリフグとは、インドネシアやスリランカなど東南アジアの汽水域、河口域に生息し、光沢のある黄緑色の体に大小の黒点が入った模様が特徴の熱帯魚です。小さなヒレをパタパタと動かしながら泳ぐ姿が愛らしく、人懐っこい性格でもあることから、自宅で飼育できる熱帯魚としても人気があります。
ある日、ふらっと出かけたホームセンターでボンちゃんと出会ったという飼い主さん。「ほかの子に比べてアピールがすさまじく、運命を感じてお迎えしました」とボンちゃんからの熱烈なラブコールを受けて、お迎えを決めたとのことです。
話題の動画が撮影されたのはとある日の、ボンちゃんのおやつタイムでした。飼い主さんはスーパーマーケットで購入した甘エビを冷凍保存する前に、おやとしてボンちゃんに与えることにしました。
水槽の外から甘エビを見せた時点で、おやつを完全に“ロックオン”するボンちゃん。飼い主さんが水中で放つと、ゆらゆらと落ちてくる甘エビにすかさず反応し、目にも止まらぬスピードで吸い込みます。
ボンちゃんの驚愕の早業をXに投稿すると、6.2万件もの“いいね”が集まり話題になりました。リプライ(返信)には、「驚きの吸引力」「えっ! 消えた」「ダイソンもびっくりやな」「手品かと思った」など、たくさんの人から驚きの声が届いています。
また「頑張ってコマ送りにしても、スマホだと口に入る途中が見られない」「スローでも一瞬」「動画をコマ送りして調べたら2f/30fps、つまり0.07秒で吸い込んでてワロタ」といった、ボンちゃんが甘エビを吸い込む過程を目にしようと、さまざまな方法でチャレンジする人が続出しました。
吸い込むように食べるかどうかは、お腹の空き具合によって変わる!?
瞬殺で甘エビを食べ終えたボンちゃんはその後、飼い主さんに見向きもせずマイペースに過ごしていたとのこと。
「私の手にもう甘エビがないのを理解していたので、そっけない態度で相手にしてももらえませんでした。普段の食事はスーパーのアサリやシジミ、エビなどが多いです。吸い込むように食べるかどうかは、そのときの空腹度合いによって決まります」
驚くほどの吸引力で甘エビを吸い込んだことから、このときボンちゃんのお腹が空いていたことがよくわかりますね。
飼い主さんは、ボンちゃんを含めて4種類7匹のフグと、3種類4匹爬虫類を飼育しているそう。毎日にぎやかに暮らしていますが、過去には悲しい出来事もあったといいます。
「6、7年前、最初に飼い始めたミドリフグを2週間で亡くしてしまいました。自身の無知さから、深い悲しみに打ちひしがれ、同じ過ちは2度と繰り返さないと誓ったことが生き物飼育の原点です」
今回、衝撃の早業を披露してくれたボンちゃん。温かく見守ってくれる飼い主さんと、これからもたくさん楽しいおやつタイムを過ごしてほしいですね。
○取材協力:ぶるーへぶん(@FUGURIST)さん
※「へぶん」の「ぶ」はアカウント名では「う」に濁点
(Hint-Pot編集部)