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ラーメンと餃子に旅館の朝食を堪能のスコットランド人夫婦 渋谷でハチ公を見たかったワケ
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いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、この国の文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どのようなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。多く人が集う、東京都渋谷のハチ公前広場で出会った、スコットランド人夫婦に話を聞きました。
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ラーメンと餃子に旅館の朝ごはんも堪能 スコットランドにも“ハチ公”が!?
JR渋谷駅ハチ公改札を出てすぐのハチ公前広場は、亡き飼い主の帰りを待ち続けた「忠犬ハチ公」の像が目印で、名所ともなっている日本有数の待ち合わせスポット。そこで出会ったのが、スコットランド人夫婦のアダム・キドさんと妻のサラさんです。
およそ20日間の日程で初めての日本旅行を楽しんでいるというふたりは、東京以外に大阪・京都・奈良を訪問したそう。一番好きだと感じた日本食を聞くと、ふたりそろって“食い倒れの街”とも呼ばれる大阪で食べたものを挙げてくれました。サラさんは餃子、そしてアダムさんのイチオシは外国人観光客の人気が高いラーメンです。
「日本で食べた一番おいしいものはラーメン。とくに大阪の『人生JET』で食べた、鶏煮込みそばが絶品だった。しょうゆとかではなくて、とても濃厚な鶏のだしを使っているんだ」
そのほかに印象的だったのは、奈良で体験した朝ごはんだとサラさんは話します。
「奈良で旅館に泊まったの。和室でベッドはないけど、とても快適だった。そこで日本式の朝食を初めて食べたわ。スコットランドでは、朝食に何かしら甘いものが出てくるんだけど、日本だとごはんにお味噌汁、焼き魚、それと卵焼きって言うの? とてもおいしかったわ」
ラーメンや餃子を「一番」と言い、正統派な旅館の朝ごはんを堪能。日本の食事がふたりの口に合っているようです。
訪れた場所のなかでは「大きな都市だけど、どことなくローカルな感じもあって心地良かった」と、大阪が気に入ったと話すサラさんですが、渋谷も訪れたかった街だといいます。
「ハチ公はとても有名なの。実はスコットランドにも同じ似たような物語があって、『グレーフライアーズ・ボビー』と呼ばれる忠犬がいたのよ。エディンバラのグレーフライアーズに、ハチ公みたいな銅像が立っているの。でもこんな大きな広場じゃなくて、もっとこじんまりしているんだけどね」
スコットランドでも忠犬の銅像を見たら、日本で過ごした楽しい時間を思い出してもらえそうですね。
(Hint-Pot編集部)