いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、この国の文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。日本有数のターミナル駅、東京都渋谷で出会ったオーストラリア人女性に話を聞きました。

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「オーストラリアは日本に比べて公共交通機関が全然整備されていない」

　国内の「乗降者数ランキング」などで常に上位に入る渋谷駅。JRのほか、私鉄各線が乗り入れる利便性の高さに加え、大手百貨店をはじめとするさまざまな店舗や映画館などの遊興施設が集まり、日本を語るうえで欠かせないエリアのひとつ。そこで出会ったのが、初めて訪れた日本を満喫中のオーストラリア人女性のテイラさんと、恋人のデールさんです。

「私たちはレンタカーで日本各地を周っているの。ほとんどの外国人観光客は新幹線などを利用するから、神戸や地方の人たちはとても驚いていたわ。でも2人分の費用を考えたら、高速代を入れてもレンタカーのほうがとても安いの。それに自分たちのペースでゆっくり見て回れるから、とても良かった。オーストラリアは日本と比べると公共交通機関が全然整備されていないから、車の運転に慣れているし、普段は車がないと成り立たない社会で暮らしているからね」

　すでに大阪、京都、神戸、鈴鹿、伊勢、富士山などを訪れたそうです。

「チャージも簡単にできるし、これは手放せないアイテムね！」

　また、テイラさんはレンタカーを中心に各地を回っていますが、もちろん公共交通機関も活用しているそうです。そのなかで、テイラさんは自国との違いを感じたといいます。さらに、とりわけ「便利！」と絶賛するアイテムがを教えてくれました。

「例えば、日本の電車だったら1時間で着くところをオーストラリアの電車だと3時間もかかるのよ。そんな公共交通機関が発達している日本では、Suicaも購入したわ。毎回、切符を買うのはなかなか大変。いくらの切符を買わなくちゃいけないとか、考えるだけで気が狂いそうになるけど（笑）、Suicaさえあればタップするだけ。チャージも簡単にできるし、これは手放せないアイテムね！」

　オーストラリアにも交通系ICカードはありますが、エリアによって使える種類が限定されるそう。一方、日本のSuicaやICOCA、PASMOなどは、一枚持てば国内ほとんどのエリアで利用できます。慣れない切符の買い方に戸惑う外国人観光客にとって、かなりありがたいツールのようです。

　まだまだ各地を訪問する予定だというテイラさん。レンタカーと公共交通機関のハイブリッドで、安全に旅を楽しんでくださいね。

（Hint-Pot編集部）