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「犬派の私を揺らがす」 ユニークな奈良市の保護猫の里親募集 公式LINEの登録者数も急増 仕掛け人は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

奈良市役所公式LINEによる保護猫譲渡会のお知らせ【画像提供:しまだあや(島田彩)(@c_chan1110)さん】
奈良市役所公式LINEによる保護猫譲渡会のお知らせ【画像提供:しまだあや(島田彩)(@c_chan1110)さん】

 奈良市が里親を募集する保護猫たちが、「ネーミングセンスが良い」「名付けの天才」とネット上で話題を呼んでいます。いったい誰が名付け親になっているのでしょうか。公式LINEで保護猫譲渡会のお知らせも行っているという市の担当者に話を聞きました。

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「てんや」と「わんや」、「ハチャ」と「メチャ」など、独特なセンスの名前が話題に

「犬派の私を揺らがす、奈良市役所の公式LINE。たまに送られてくる保護猫譲渡会のお知らせがかなり良く、うちは飼えないが、この通知をとても楽しみにしている」「まず猫達のネーミングセンスが良い。そして前のお知らせ一覧にいた猫がいなくなっていると『いい家族みつかったかな』と想像して嬉しい。まだ家族がみつかってない猫達においては『大きくなってるウウウ』となり母性が爆発する」

 今月25日、奈良と大阪の二拠点生活を行うXユーザー、しまだあや(島田彩)(@c_chan1110)さんが行った投稿は、3万件のリツイート、8.4万件の“いいね”を集めるなど話題に。投稿には「てんや」と「わんや」、「ハチャ」と「メチャ」など、独特なセンスの名前がつけられた保護猫たちの写真が添えられており、投稿をきっかけに公式LINEの登録者数も急増しているといいます。

 猫の名前を考えているのはいったいどんな人物なのでしょうか。奈良市役所の担当者はHint-Potの取材に「70代男性獣医師職員です。名前の由来やきっかけについては、フィーリング、チャームポイント、季節感、語呂合わせ、四字熟語、ことわざや、余暇を楽しんでいる時に思いついた名前をメモして取りためているということです」と回答。なるべくネガティブにならないよう、一匹一匹こだわって名前をつけているのだと教えてくれました。

 奈良市では2019年から犬猫の殺処分ゼロを4年連続で達成。野良猫の不妊去勢手術などにより子猫の収容を減少させるよう取り組んでいますが、まだまだ子猫の収容が多く、現在も保健所に70匹程度の保護猫を収容している状況だといいます。

「保健所での保護猫の譲渡についてまだ周知できていないことが課題でした。どのように保護猫たちのことを知ってもらうか、担当課である保健衛生課と周知を担当する秘書広報課でともにチラシやHP、デジタルサイネージなど工夫を重ねていました。今回の投稿をきっかけに、多くの方に奈良市の保護猫たちの存在を知ってもらうことができ、大変感謝しています。今後も、奈良市LINE公式アカウントや駅設置のデジタルサイネージなど各広報媒体をつかって、保護猫たちが幸せになれるよう里親さんを募集していきたいと思っています」

 30日には奈良市のはぐくみセンターで予約不要で参加できる「奈良市動物愛護フェスティバル」が開催されるといい、市の担当者は「ぜひかわいい猫たちに会いに来てください」と話しています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)