「ヒロシです」と自虐を語るネタで、2004年に大ブレークした芸人のヒロシさん。自宅を購入したら「猫を迎える」と決めていたそうで、今年10月から念願の同居生活をスタートさせました。元保護猫の「敦司」くん（雑種・推定4か月）との暮らしは、自身のYouTubeチャンネル「ヒロシの自由時間」でも配信しています。「カギを開けると玄関で出迎えてくれる」という愛らしい敦司くんに癒やされ、また「俺を頼ってくれているところがたまらない」とすっかり虜のようです。そんなヒロシさんに、猫との生活についてお話を伺いました。

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「飼うなら保護猫」と決め、敦司くんと出会う

　ヒロシさんがYouTubeチャンネル「ヒロシちゃんねる」を開設したのは2015年。趣味で続けていたソロキャンプの様子などを配信すると、アウトドア好きの間で話題になりました。コロナ禍のキャンプブームも追い風になり、現在のチャンネル登録者数は110万人を突破しています。

　またテレビ番組などでは、子ども好きの一面も。犬や猫も大好きで、いつか一緒に暮らしたいと考えていました。

「飼うなら保護猫が良いと思っていたので、知り合いに声をかけて探していました。熊本で仕事があった時に、『福岡で保護猫が見つかった』と聞いて出会ったのが敦司です。最初は見に行くだけと思っていたのですが、人懐っこいところと、まん丸い目にやられてしまって。九州で仕事があった1週間後に、キャリーを持って迎えにいきました」

　雨の日に橋の下で鳴いていたところを保護された敦司くん。当時は生後2か月ほどで、体重はわずか380グラムでした。保護主さんの家では、4匹の先住猫と生活。ヒロシさんと会った時は、約1.2キロに成長していたそうです。

「幼い頃に犬や猫と暮らした経験はありました。仕事で家を空けることもあるし、死んでしまったらどうしよう……などと考えると決め切れなくて。でもNHKの番組で対談をしたBUCK-TICKの櫻井敦司さんが猫好きだったり、旅番組で出向いた占い師の方に『あなた、今年猫を飼いますよ』と断言されたり。周囲に猫を好きな人が多く、家を買ったら迎えようと決めて、その自宅を2021年に購入したこともきっかけになりました」

　自宅のリノベーションを任せていた職人も、4匹の猫を飼っていたそう。男2人で猫談議に花を咲かせていたある日、「泊まっていけば？」という誘いに「猫の顔を見たいから帰る」と返され、「そんなに良いものなのか」と心が動きました。

「命を預かるということが自分にできるのかと立ち戻った時、マネージャーが猫を飼い始めたことを知って、預かる日を作ったんです。そうしてごはんのあげ方や猫の生態を学んで基盤を作った上で、あっちゃん（敦司くん）を迎えに行きました」