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「本日は体験日」 被災時に安否確認ができる“声の伝言板”171 警視庁が利用を呼びかけ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

いざというときに「災害用伝言ダイヤル」が使えるように、事前の話し合いや体験が大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】
いざというときに「災害用伝言ダイヤル」が使えるように、事前の話し合いや体験が大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 大きな災害はいつ発生するかわかりません。そして、大切な家族や友人と離ればなれで被災したとき、その安否を確認するのは困難な場合があります。実はそうしたときのため、災害発生時には「災害用伝言ダイヤル(171)」が提供されることをご存知ですか? 警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)が事前の体験利用を呼びかけています。

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被災時に携帯電話の音声通話がつながらなかった人は半数以上

 外出中に被災し、自宅に戻れない状況になったとき、家族に安否を伝えるのは容易ではありません。携帯電話や固定電話で連絡を取り合うにも、回線が混雑してつながりにくくなる可能性が高いのです。

 総務省「平成24年度版 情報通信白書」の「地震発生当日に利用しようとした通信手段」によると、東日本大震災発生時に、携帯電話の音声やメールで連絡を取り合おうとした人は高い割合でした。ところが、「使おうとしたがまったくつながらなかった」のは音声で51.2%、メールで28.3%に。さらに、比較的通じやすいイメージのある固定電話でも24.2%でした。

 電話連絡をする場合には、発信時に相手も被災していたり、避難したりしていて出られない場合もあります。そこで、大災害が発生した場合の連絡手段として、警視庁警備部災害対策課が紹介している「災害用伝言ダイヤル」を活用しましょう。

家族や友人間で事前の話し合いが大切

 災害用伝言ダイヤルとは、災害発生時に被災地への通信が増加してつながりにくい状況になっても、安否確認できるよう提供が開始される声の伝言板です。被災地にいる人が「171」へ電話をかければ、自分の電話番号をキーとして伝言を録音することができます。そして、安否を確認したいは「171」へ電話をして、安否を知りたい人の電話番号を入力すると、伝言を再生することができます。再生は被災地外にいる人も可能です。

 スムーズに利用するためには、家族や親戚、友人間でこのサービスのことや、どの電話番号を使うかをあらかじめ話し合っておくことが大切です。

 また、一度も使用したことがないと、いざというときにうまく使えないことも。そこで、毎月1日、15日に体験利用提供日が設けられています(正月三が日や防災週間等にも実施。利用日により提供時間は異なる)。災害対策課は「本日は体験日。ぜひ、家族で操作方法の確認を」と呼びかけています。

(Hint-Pot編集部)