廊下の掃除をするお掃除ロボットと、その前を歩く1羽のクジャクバト。早足になりながらリビングの入り口まで来ると、「あとはよろしく」といったようにくるっ振り返って、“ひとり”その場を立ち去りました。堂々とお掃除ロボットを従える姿が、X（ツイッター）で大反響を呼んでいます。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

お掃除ロボットを先導　らむちゃんの勇ましい姿に反響続出

　お掃除ロボットをリビングへ先導していたのは、クジャクバトの「らむちゃん」。真っ白でゴージャスな被毛が麗しい、7歳の男の子です。

　らむちゃんは飼い主さんのことが大好きで、まるで自分の伴侶のように思っていることから、飼い主さんの配偶者さんに対してマウントを取ることもあるそう。過去には、配偶者さんの背中に乗って勝ち誇ったように“仁王立ち”する姿で多くの人の目を釘付けにしました。

　らむちゃんと飼い主さんご夫婦は、今から2年前、現在のおうちに引っ越しをしました。ようやく新居での生活に慣れ、先月にはお掃除ロボットを導入。飼い主さんは、らむちゃんがお掃除ロボットの音や動きを怖がるのではないかと心配しましたが、動じる様子はまったく見られなかったそうです。

　ある日、飼い主さんはお掃除ロボットを起動し、部屋の掃除をしていました。すると、廊下に向かったお掃除ロボットの後についていくらむちゃんに気づきます。しばらくしてリビングから廊下を覗くと、そこにはお掃除ロボットを従えているらむちゃんの姿がありました。

　途中、お掃除ロボットに追い立てられるように早足で歩くらむちゃん。しかし、しっかりとした足取りでリビングの入り口までお掃除ロボットを先導します。そのまま一緒にリビングへ入るのかと思いきや、らむちゃんだけ再び廊下のほうへと立ち去りました。

「お掃除ロボットを使用するようになってまだ日が浅いのですが、廊下掃除をしようとすると、らむちゃんが追いかけます。その後、お掃除ロボットをリビングまで先導し、別行動に戻ります」

　飼い主さんは「関係が謎すぎる」とのコメントを添えて、このとき撮影した動画をXに投稿。すると、9000件に迫る“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「らむちゃんの隊長感」「らむちゃん、子分できたん!?」「お掃除ロボットが家来？」など、リーダーシップをとるらむちゃんに歓喜の声が上がっています。

リビングでは別行動　先導するのはなぜか廊下掃除のときだけ

　飼い主さんによると、らむちゃんがこうしてお掃除ロボットを先導するのは、廊下を掃除するときだけ。リビングを掃除しているときは、遠くからそっと見守っているそうです。

「らむちゃんは、お掃除ロボットが至近距離に迫るギリギリまで逃げようとしません。また、お掃除ロボットとの距離が開くと、立ち止まって待っていることもあります。この動画を撮影したときも、お掃除ロボットが自分に追いつくのを待ってから歩き出しているように見えましたね」

　これまで、らむちゃんがお掃除ロボットを突くなど攻撃したり、行く手を阻んだりしたことは一度もないといいます。両者の関係性はとても微笑ましいですが、肝心の掃除の仕上がりに困った影響を及ぼすこともあるようです。

「お掃除ロボットが動くと、らむちゃんの抜けた羽根がふわふわと宙を舞って、吸い残しが多いところがおもしろいです」

　とても頼もしくてかわいらしいらむちゃん。これから訪れる新たな出会いや体験にどんな反応を見せてくれるのか、とても楽しみですね。

○取材協力：mdp＊まいさん（@mdp36298296）さん

（Hint-Pot編集部）