ねこが他者の毛づくろいをするのは、信頼と愛情の証。X（ツイッター）では、飼い主さんの手を毛づくろいしているつもりになっているねこが話題に。目を細めながら舌をペロペロと出してはいるものの、手に届いていません。そのかわいらしい“エアペロペロ”に、2.6万人がほっこり。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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届いても届かなくても超ド級のかわいらしさ！　ペロペロするぷくりちゃんにキュン

　かわいらしい“エアペロペロ”を披露したのは、スコティッシュストレートの女の子で2歳半の「ぷくり」ちゃん。子ねこのとき、まん丸でぷっくりとしたフォルムだったことから名付けられました。

　小さい頃は、抱っこが大好きで甘えん坊だったぷくりちゃんですが、成長に伴い、抱っこもなでなでも苦手な“ツンデレ”女子に。その一方で、飼い主さんが自分の目が届くところにいないと落ち着かない様子で、いつもそばでゴロゴロしているそうです。

「それでも、撫でようとすると全力で逃げられます。甘えたいのに素直になれない、ねこらしいツンデレちゃんです」

　飼い主さんは「ねこと暮らしたい」という思いを実現するため、引っ越しを決意。晴れて新居での生活をスタートさせた頃、偶然ぷくりちゃんの写真を目にしました。後日、ぷくりちゃんに会いに行くと、ぷっくりと丸い顔とか細く愛らしい鳴き声にハートを射抜かれ、「絶対この子だ！」と確信。家族の一員としてお迎えしました。

　注目を集めたのは、ぷくりちゃんが生後4か月の頃に撮影された動画。この日、飼い主さんのデスクのそばで寝ていたぷくりちゃんは、目を覚ますと、飼い主さんの右手を毛づくろいし始めました。ところが、舌がまったく手に届かず“エアペロペロ”状態に……。

「ぷくりは子ねこの頃から、寝起きに私の指を少し吸いながら30分ほど毛づくろいをするのが癖になっています。このときも、いつものようにペロペロしてくれましたが、まったく手に届いていないのにのどをゴロゴロと鳴らして満足そうにしていました。もっと指を近づけようかと迷いながら撮影しました」

　飼い主さんは「たくさん毛づくろいしてくれている……つもり」とのコメントを添えて、動画をXで公開。すると、2.6万件の“いいね”が集まりました。

　リプライ（返信）には、「うふふふ　かわいい」「届いてなくてもたまらなくかわいらしい」「かわいすぎるこのにゃんこちゃん……舌の動き」「指がビチョビチョにならないようにエアでw」など、ぷくりちゃんのかわいらしさに悶える声が寄せられています。

“エアペロペロ”に気づいたぷくりちゃん　その後取った意外な行動とは？

　実は、ぷくりちゃんが“エアペロペロ”するのは、このときが初めて。飼い主さんは「ねこも寝ぼけることがあるのか！」と、とても驚いたそうです。

「寝ぼけているのに懸命に毛づくろいしようとするところも、目を閉じて幸せそうな顔をしているところも、すべてが愛おしいです」

　10分ほどすると、「何か違う！」と気づいたというぷくりちゃん。突然立ち上がると、仕切り直しとばかりに飼い主さんの左手をしっかりと押さえて、再び毛づくろいを始めました。

「ぷくりは、自分が目を覚ましたときにすぐペロペロできるよう、私が仕事をしているデスクの上で寝ています。大きくなってからも、頭をなでなですると必ずお礼に指をペロペロ。ぷくりの愛情表現なのだと思って、ジョリジョリした舌で手が痛くなっても好きなようにさせています」

　また、寂しがり屋なのに甘え下手なぷくりちゃんの甘えたいサインを見逃さないよう、飼い主さんは普段からよく観察しているそうです。

「ぷくりが甘えたいときに見せるシッポの動きや鳴き声に気を配って、なによりも優先して、思う存分甘えてもらうようにしています。また、いつペロペロしてもいいようにハンドクリームは使用しないなど、ぷくりを基準にした生活をしています」

　ぷくりちゃんと飼い主さんは、本当の親子のような愛を育んでいるようですね。普段の様子は、YouTubeチャンネル「ぷくりの部屋」でも見ることができますよ。

○取材協力：ぷくり（@Pukuri_cat）さん

（Hint-Pot編集部）