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秋植え球根 初心者にもおすすめ「植えっぱなしでもOK」の花をプロが紹介

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

春の開花を楽しみに 育てやすい秋植え球根3つを紹介

 秋植え球根から、初心者も育てやすい3つの花を紹介します。植えっぱなしでも、数年は春に花が楽しめるはずです。球根は花が咲き終わると、葉で作られた養分と根から吸収する養分が蓄えられて急速に肥大します。花がらを摘み、養分を作る葉を大事にすることがポイントです。

○ムスカリ

小さな花が密集して咲くムスカリ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
小さな花が密集して咲くムスカリ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 丸い小さな花が密集して咲きます。青紫色が定番で「グレープヒヤシンス」ともいわれますが、白、黄色、ピンク、水色なども。開花時期は3~5月頃です。日当たりと水はけの良い場所を好みます。花が終わったら、茎を付け根から切っておきましょう。

 自然分球するため、複数植える場合、株間を球根2個分は空けておくと良いでしょう。鉢植えは、用土が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏場の水やりは不要です。

 植えっぱなしでも毎年よく咲きますが、葉が長く伸びてきて見た目が美しくありません。早春に短く刈り込んでおくか、6月頃に掘り上げて秋に植え付けると良いでしょう。

○クロッカス

クロッカスは草丈が低いのが特徴(写真はイメージ)【写真:写真AC】
クロッカスは草丈が低いのが特徴(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 花の色は、白、黄色、紫色などがあります。開花時期は2~4月頃です。日当たりと水はけの良いところを好み、草丈が低いのが特徴。花が終わったら、花茎ごと根元から切り取り、花がらを摘んでおきましょう。花がらを摘まないと、そのまま結実して栄養がいかず、球根が大きくなりません。葉は栄養を作るために必要なので残しておきます。

 鉢植えの場合は、4号鉢(直径12センチ)に4~5球を目安に植え付けます。水やりは株元に行いましょう。花に水がつくと傷つきやすくなるためです。葉が枯れたら水やりはやめます。庭植えの場合は、20~30センチほど掘り起こした土に緩効性肥料や腐葉土や混ぜておき、深さ5センチのところに3~5センチほどの間隔で植え付けてください。

 数年はそのまま植えっぱなしでいても、翌年にも花が咲きます。ただし、鉢植えの場合、花をたくさん咲かせるには掘り起こしたほうが良いでしょう。

○スノーフレーク

ベル形の花が特徴のスノーフレーク(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ベル形の花が特徴のスノーフレーク(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 スイセンに似た葉に、スズランのようなベル形の白い花をつけます。開花時期は3~4月頃です。水はけの良い日向、または明るい半日陰で育てましょう。耐寒性が強いので、初心者も育てやすい花です。

 鉢植えの場合は、5号鉢(直径15センチ)に3~5球程度で、浅めに植え付けます。休眠中は涼しい日陰に移し、水やりは不要。庭植えの場合、元肥として緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。深さ7センチ程度、間隔は10~15センチほど空けて植えましょう。花が終わったら、葉を残して茎ごと切っておきます。

 数年は植えっぱなしで問題ないですが、花つきが悪くなってきたり、株が込み合ってきたりしたら、球根の掘り上げをします。葉が枯れてから球根を掘り上げ、植え付けの時期まで風通しが良く涼しい場所で保管しておきましょう。親の球根に子球根がついていたら、植え替えの際に分球します。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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