どうぶつ
ジャーマンシェパードに芽生えた苦手意識 動物病院での一幕にエール 「抱きしめてあげて」
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病院の診察台に背を向けて、飼い主さんの配偶者さんに抱きつくジャーマンシェパード。予防接種を受けに来たものの、先生の顔を見るなり逃げ出してしまいました。今にも「助けて!」との叫び声が聞こえてきそうな悲壮感漂う姿に、1万人がエールを送っています。X(ツイッター)で大きな注目を集めた投稿について、飼い主さんに話を伺いました。
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あの手この手で先生から逃れようとするTOBIくん
ジャーマンシェパードの「TOBI」くんは、3歳4か月の男の子。ブラジルで誕生しましたが、現在は飼い主さんご夫婦と、実の兄弟である「BOBI」くんとともに日本で暮らしています。
ある日、TOBIくんは混合ワクチンを接種するため動物病院へ。到着すると、優しいスタッフさんに「早く会いたいワン」とばかりに、足早に中へ入っていったそうです。
ところが、獣医師さんとなると話は別。大嫌いな耳掃除をされて以来、先生に苦手意識が芽生えてしまったようです。この日も、先生が診察室へ入ってきた途端に怖がり、「出して!」と訴えるように診察室のドアの前で固まって動かなくなってしまいました。
そして、診察台に乗せられると「助けて」とすがるように配偶者さんに抱きつき、離れなくなってしまいました。配偶者さんの体を覆いつくすほどの大きな体で抱きつくTOBIくん。精悍な顔立ちとはギャップのある甘えん坊な姿に、思わずほっこりしてしまいますよね。
飼い主さんが「注射が怖いジャーマンシェパード(30キロ)」とメッセージを添えて、診察室での一枚をXで公開すると、1.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「心は子いぬの頃から変わっておりませんッッッッッ」「大きくても怖いよね」「30キロを抱きしめてあげてください きゅーん」など、TOBIくんを慰める声が寄せられています。
飼い主さんによると、TOBIくんは子いぬの頃から注射が得意で、病院を嫌がったこともないそうです。しかし、この日は注射中も抱きついたままだったといいます。
「先生に耳掃除をされたことがトラウマになっているようです。その先生の顔を見ると逃げ出そうとするようになりました」
怯えながらも頑張ったTOBIくんとBOBIくん
5分もかからずに診察を終えると、TOBIくんは真っ先に診察室のドアの前へ。顔と目で「ドアを開けて」と飼い主さんに訴えつつも、診察室を出たあとはいつも通りの様子だったそうです。
ちなみに、見た目はそっくりでも性格は正反対だというBOBIくんも、この日はいつもと違う雰囲気を察知していたようです。
「BOBIは、TOBIほど先生に嫌なイメージを持っていないので、終始落ち着いていました。けれども、診察台に上がると、これまで見たことないくらいシッポを股の間に入れて、怯えている様子でした」
仲の良いTOBIくんの様子に、BOBIくんも驚いてしまったのかもしれませんね。心が通じ合った、とても仲が良い2匹の様子はYouTubeチャンネル「シェパード兄弟【TOBI and BOBI】」で垣間見ることができますよ。
○取材協力:Tobi and Bobi シェパード兄弟犬(@TobiandbobiInfo)さん
(Hint-Pot編集部)