2枚並んだ、大阪・梅田駅前の風景。色合いが違うだけかと思いきや、よくよく見比べてみると……。写真の風景を忠実に再現したイラストが、ネット上で話題を呼んでいます。いったいどんな技法が使われているのでしょうか。作品を制作したイラストレーターのハンカチ（@koutyakizoku）さんに話を聞きました。

　◇　◇　◇

写真を元に線画を起こし、その線画を元に模写をして描き起こしたイラスト

「左が写真。右がイラスト」

　今月11日、ハンカチさんが行った投稿には、ヨドバシカメラなどのビルが立ち並び、人々が行き交う雑多な大阪駅前の風景写真と、その写真を元に街並みを忠実に模写をした目の覚めるようなイラストが添えられています。2枚の画像はうり二つ、歩道橋の上に人の姿がないなど細かな違いはありますが、停留所に停車する直前のバスは今にも動き出しそうです。

　イラストレーター歴は8年ほどになるというハンカチさん。イラストは写真を元に線画を起こし、その線画を元に模写をして描き起こしているのだそう。

「コツはなるべく対象を観察して、構造や質感をある程度自分の中で解釈しながら描くことだと思います。また、難しさは光や影をどううまく描写して美しく見せるかだと思います」と作品へのこだわりを口にします。

　投稿は4000件を超えるリポスト（リツイート）、4.7万件もの“いいね”を集めており、「写真にしか見えない」「細かいところを見るとイラストだとわかって腰抜かした 絵を見て感情を動かされたのはこれが初めてでした」「イラストの信号とかブレーキランプの滲みとかリアルにしか見えない」「イラストの方が綺麗に見えます」「君の名はのワンシーンかと思った」など、感動の声が多数寄せられています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）