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初来日の米国人女性が懐かしの味に歓喜 友人が「許せない」と嫉妬した理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

懐かしい店のロゴ前で満面の笑みを浮かべるカレンさん【写真提供:カレン】
懐かしい店のロゴ前で満面の笑みを浮かべるカレンさん【写真提供:カレン】

 好きだったけれどもう会えないと思っていたものに再会すると、懐かしさと喜びが押し寄せてきます。それが初めて訪れた地だったら、「こんなところで……」という感慨もひとしお。品川駅で出会った米国人女性は、初めて来た日本で遭遇したたくさんの“再会”に歓喜していました。

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ニューヨークを遠く離れて「至宝」の味と再会 友人は「許せない!」とコメント

 東京・品川駅で出会ったのは、2週間前に入籍したばかりでハネムーン中だというニューヨーカーの同性婚カップル。6度目の来日だというトレイシーさんと、今回が初来日のカレンさんです。

 旅を満喫中のカレンさんは、日本でチェーン店の食べ物の写真を撮り、自身のインスタグラムアカウントに投稿したところ、その写真を見た友達から激しく嫉妬されたそう。いったいなぜでしょうか?

「何が驚いたかって、昔はニューヨークにあったのにいまやなくなってしまったものが、日本にはまだあるの! ディーン&デルーカ、タワーレコード、シティベーカリー……。シティベーカリーのプレッツェルクロワッサンが大好きで、写真を自分のアカウントに投稿したの。そうしたら、友達がうらやましがって、うらやましがって……。『許せない!』ってコメントしてきたくらい! シティベーカリーのプレッツェルクロワッサンとホットチョコレートは本当に至宝だから、ぜひみんなに食べてほしいわ」

シティベーカリーの代名詞ともいわれるプレッツェルクロワッサン。ほんのり甘い生地に岩塩とゴマのアクセントが絶妙【写真提供:カレン】
シティベーカリーの代名詞ともいわれるプレッツェルクロワッサン。ほんのり甘い生地に岩塩とゴマのアクセントが絶妙【写真提供:カレン】

 米国カリフォルニア州サクラメントで設立したタワーレコードは、本国では2006年に倒産し、全店舗が消滅しています。ちなみに、印象的なキャッチコピー「NO MUSIC, NO LIFE.」は日本で作られ、のちに本国や海外にも展開されたそう。

 そして、シティベーカリーは2019年、ディーン&デルーカは2020年に、それぞれ本国では閉店しましたが、いずれも日本では健在です。実はこうしたパターンは意外と多く、日本のコンビニエンスストアで店舗数トップ3に入るローソンや、「ミスド」の愛称で親しまれているミスタードーナツも。そのほか、日本でも昨年夏に幕を閉じたアンナミラーズも、品川駅にほど近い高輪店が世界で最後まで残った店舗でした。

 いまや本国では出合えないロゴや味わいと“再会”し、歓喜したというカレンさん。思わずタワーレコードの外観も撮影したそう。滞在中にしっかり堪能するだけでなく、ぜひ懐かしの味を求めて再訪してくださいね。

(Hint-Pot編集部)